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IoTデータから必要な情報を高速に可視化

日立社会情報サービス

増え続けるIoTデータから
必要な情報を高速に可視化
ビジネスの判断スピードが大幅に向上

IoTの技術進歩により、現実世界をデジタル化することは可能になったが、取得したデータを基に具体的なアクションを起こせている企業は少ない。独自技術により大規模データの高速な可視化を実現する「Zoomdata」は、データ活用の壁となる抽出・統合の手間をなくし、製造現場の課題解決サイクルを劇的に短縮する。

町田 治実 氏
株式会社 日立社会情報サービス
ソーシャルサービス事業部
ソリューションサービス本部
担当本部長

町田 治実

 製造現場のデジタル化の期待が高まっている。センサーをはじめとするIoTデバイスのデータを活用することで、生産性・品質、安全性の向上が可能になる。一方で、思うように成果が上がらない企業も少なくない。

 理由はデータの特性にある。業務システムなどのビジネスデータは構造化されているが、センサーデータは整理されていない数字の羅列で蓄積されていく。「これを意味あるデータとして可視化するためには、目的に合わせたデータの絞り込み、時系列に沿ったデータの整理、分析軸となる情報の付加といったデータの抽出・統合の作業が必要。この作業はデータ分析工程全体の80%を占めるといわれています」と日立社会情報サービスの町田治実氏は説明する。

 抽出・統合作業に時間やコストがかかると、データの価値を素早く業務に反映できない。さらに、データは日々増加していくため、取り扱いを誤れば重要因子を見落とす可能性もある。

分析作業全体の時間は10分の1に
データと“対話”し、課題解決サイクルが短縮

 膨大なセンサーデータのありのままを短時間で簡単に可視化する――。これを実現するソリューションが「Zoomdata」である。

 最大の特長はデータの抽出・統合作業が不要になること。マイクロクエリとデータシャープニングという2つの特許技術(図)により、収集したデータを即座に分析情報として活用できるわけだ。

 「これにより、蓄積されていくセンサーデータを時系列軸で、同一ダッシュボード上に高速に表示します」(町田氏)。連続性のあるストリームデータも即時に可視化が可能だ。一般的なBIツールで数分かかる描画も数秒で完了する。データの抽出・統合の工程が不要になるため、データ分析にかかる作業時間をこれまでの10分の1以下に短縮できるという。

 ダッシュボードには様々な分析情報が表示される。すべてのデータを網羅しながら重要指標は分かりやすく表示されるため、見落としの心配はない。時系列を軸に簡単な操作でチャートを動かしながら推移を追うことや、分析軸でサマリーを見ることも可能だ。「時間軸を自由に行き来し、データと“対話”ができるのです。重要なしきい値や新たなKPIの発見が可能になり、ビジネスの判断スピードが飛躍的に向上します。それにより、課題を解決するサイクルを回す時間も短縮されます」と町田氏はメリットを語る。

 今後は可視化機能のさらなる強化を図り、次バージョン以降でミリ秒単位での表示を可能にするという。

高速可視化の仕組み データの抽出・統合作業は不要。2つの特許技術が、データソースをダイレクトに分析情報に変える
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