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5人に1人が再検査をスルー、その理由とは

日経BP社は2019年3月、健康・医療に関する総合サイト『日経Gooday』の読者を対象に「健康に関するアンケート」調査を実施した。「健康」という言葉から誰を連想するのか、どんなことが話題になっているのか、健康診断の結果をどう受け止めているのかなど、日ごろから抱いている「健康」についての考え方が浮き彫りになった。この調査を通して、どのように家族の健康を考えていくのかを考察したい。

自分の次に気になるのは
「パートナーや配偶者」の健康

 皆さんは「健康」と聞いて誰の健康を連想するだろうか。自分なのか、自分の大切な人なのか、それぞれの人生観、価値観の違いがその回答から読み取れるはずだ。アンケートでは「『健康』と聞いて、どなたの健康について気になりますか」という質問を投げかけてみた。

 重複回答も可とした結果、第1位になったのは「自分」である。95.4%がそう回答している。次いで多いのが「配偶者・パートナー」。こちらは76.2%に上った。そして「子供」「親」がそれに続く。自由回答の中には「孫」という答えが多い。

Q5 「健康」と聞いて、どなたの健康について気になりますか(いくつでも)

 全体でも90%以上の人が連想するのは、自分も含めた「家族の健康」といえるだろう。自由回答では「義母」や「兄弟の家族」など少し離れた人たちを連想する人たちもいた。健康状態について具体的に気になる事情を抱えているのかもしれない。

 続く「選択したどなたかの健康管理に関して、健康関連の話題の中で、気になることは」という設問に対しては、「ストレス(自律神経の乱れ)」「血圧」「睡眠時間」「コレステロール値」「血糖値」が上位を占めた。

 健康の阻害要因としてよく指摘される「喫煙」や「飲酒」「メタボ」を挙げた人自体はそれほど多くないが、その影響を受けやすい血圧やコレステロール値、血糖値など、具体的な数値が気になる項目として挙げられているところが興味深い。やはり明快な数値で健康状態が判断できることが健康に対する意識を促進することにつながるようだ。

Q5で選択したどなたかの健康管理に関して、健康関連の話題の中で、気になることがあればすべてお選びください。(いくつでも)

 年代別に見ると特に特徴的なのが、ストレスを気にしている年代だ。「35〜39歳」と「40〜45歳」がもっとも高い。それぞれ66.7%、75.0%の人が気にしている。ビジネスマンとしては、ちょうど中間管理職が多い年代である。

 また、健康と聞いて連想する対象と、気になることについての関係を見てみると、「自分」と「配偶者・パートナー」については、同じようなレベルで気にしていることがわかる。例えば気になることに「ストレス」を挙げた人の中では、97%が自分のストレスを気にしていると同時に、85.1%が配偶者・パートナーのストレスも気にしている。健康面で気になっていることは、家族にとっても気になることなのである。それだけ健康に関する課題は共通している。

 また、特定の誰かを想定しない場合に、健康関連で気になっているのは何か。「健康関連の話題の中で、気になること」という設問に対しては、やはり「ストレス」「血圧」「睡眠時間」「コレステロール値」「血糖値」が上位を占めた。特に「ストレス」を挙げた人は、回答者数の過半数に上った。いかにストレスについて関心を持っているかがうかがえる。

経過観察や再検査の指示を
5人に1人がスルーしている

 では、健康診断の結果はどうだったのか。また、それをどう受け止めているのだろうか。再検査などの指示についてはどうしているのだろうか、スルーしてしまっている人も多いのではないだろうか。こうした点についてもアンケートで聞いてみた。

 全体としては「診断結果は全て優良」だった人を、「診断結果で『要経過観察』と診断された」が上回った。前者は全体の28.5%で、後者は42.4%だ。健康に関して不安要素を抱えている人が多いことがわかる。「再検査」や「要通院」と診断された人たちも2割を超える。

直近で受診された健康診断に関して、あなたに該当するものをお選びください。(ひとつだけ)

 気になるのは「要経過観察」とされ、同封のチラシで何らかの改善方法が指示されたにも関わらず「指示には従わなかった」と回答している人が少なからず存在することだ。「再検査」と診断されていて、再検査を実施しなかった人も存在する。どちらも診断された人の約2割に上る。

 なぜ、経過観察、再検査が必要と診断されたにも関わらず、その指示に基づいた行動をしなかったのか。その理由として多かったのは「致命傷だとは思わないので」「自覚症状がないので」、そして「時間がないので」という回答だ。

 これらの回答が複数回答であることを考えると、「致命傷だと思わない」+「時間がない」、「自覚症状がない」+「時間がない」といった組み合わせがあることが想像できる。

 実際に「30〜34歳」の2人に1人、「35〜39歳」の3人に2人は、指示に従わなかった理由として「時間がないので」を挙げている。忙しい年代の場合には、時間のなさから症状を過小評価して診断結果をないがしろにするという傾向がありそうだ。

Q9 経過観察、再検査、通院と診断されたにも関わらず、その指示に基づいて行動しなかった理由をお聞かせください。(いくつでも)

忙しいビジネスマンには
遠隔診療サービスを

 時間がない中で健康指導を受けられる方法として、最近ではスマートフォン(スマホ)やビデオ通話で医師の診断を受診できる遠隔診療サービスが広がっている。こうしたサービスは、はたして認知されているのだろうか。また利用したいと考えているのだろうか。

「遠隔診療を知っているか、利用したことはあるか」と聞いたところ、過半数の人たちは遠隔診療自体を知らないと回答したが、「遠隔診療を知っていて、利用したい(すでにしている)」と回答した人はわずか2.6%にすぎなかった。しかも全員が「50〜54歳」だった。一方で「遠隔診療を知っていて、利用していない」という回答が全体の42.4%を占めた。

 年代別に見ると、母数が最も多い65歳以上の「遠隔診療を知らない」人たちの中では、「利用したい」が20.8%に対して、「利用したくない」が37.5%とネガティブな意見が多かったが、「40〜44歳」と「45〜49歳」ではそれぞれ57.1%と36.4%が「利用したい」と回答している。責任ある立場にありながら、健康に不安を覚える年代に差しかかった人たちがこうしたサービスを望んでいることがわかる。

Q10 スマートフォンのビデオ通話機能を通じて、医師の診断を受けることができるサービスである「遠隔治療」を利用したことがありますか。あるいは利用したいと思いますか。(ひとつだけ)

現役の医師が開発に携わった
遠隔診療サービスも誕生

 実際に最近では、医師の診断も含めた遠隔診療サービスが次々と登場している。その1つが、メドケアが提供する健康経営推進サービス「MEDICALLY(メディカリー)」だ。同社の代表者は現役の医師であり、経営する医療法人と連携しながら、健康維持、セルフケア、保健指導、医療などの各ステージに対応した予防、治療サービスを一貫して提供している。

 同社が現在、最も注力しているのが「特定保健指導」「重症化予防」、そして「禁煙外来」の3つのサービスである。全てのサービスがスマホで完結し、平日の夜と土日にも対応し、医師が監修した指導プログラムが提供される。いつでもどこでもスマホを使って対面指導のように指導を受けることができる。

スマホを使って対面指導のように指導を受けることができる
MEDICALLYイメージスクリーンショット
スマートフォンやタブレットで、いつでもどこでも従来の対面指導のような指導が受けられる

 現在、MEDICALLYを導入している健康保険組合や地方自治体は70以上に上る。特定保健指導の完了率は2018年度実績で96.6%と驚異的な数字を誇り、企業が健康経営実現のために活用しているケースは多い。

 健康は自分ひとりのものではない。しかし、健康を維持するためには、伴走してくれる実効性を伴ったサービスの活用が必要だ。その意味でこうした遠隔診療サービス導入のメリットは大きい。

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