Facebookをはじめ、デジタル先進企業は
なぜ1日に何百回も機能追加や改善ができるのか?

DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に競争優位を実現するには、革新的な製品を“万を持して一発市場投入する”といったこれまでの定石が通用しない。リリースした瞬間から始まる製品価値の減衰スピードが桁違いに速く、獲得した競争優位は一瞬に過ぎないからだ。DX時代は、これまでとは製品開発・商品価値の捉え方を大きく変えなければならない。仕様を決め、時間をかけて完成品を作り、価値固定のものを提供するのではなく、リリースしてユーザーの反応を見ながら改善を繰り返し、製品価値を高め続けることが求められる。

DX時代において改善を繰り返し、競争優位を保つには、アイデアからリリースまでの高速化がカギとなる。Facebookなど先進デジタル企業は1日に何百回も機能追加や改善を行っている。数カ月に一度、数週間に一度の改善頻度では、1日に何百回もの製品価値を高めている企業に太刀打ちできるはずがない。アイデアからリリースまでのビジネスプロセスを徹底的に改善かつ可視化し、経営議論を可能にすることが不可欠だ。

こんな調査結果がある。DORA(DevOps Research and Assessment)の「State of DevOps Report」によると、高いレベルでサービスをリリースしている企業は一般的な企業と比較し、新機能などを運用環境に展開する頻度が200倍、変更を加えて反映させるリードタイムが106倍速く、平均修復時間のスピードも2600倍、失敗率が1/7以下であると、衝撃的なレポートを出している。

DX時代に競争優位を維持する技術として、アジャイル開発やDevOps(デブオプス)とともに、重要なポイントとなるのが「自動化」だ。Facebookはもとより、日本国内でもLINE、メルカリ、CyberAgent、ZOZOテクノロジーズ、DeNAなど先進デジタル企業は、テストや本番環境への展開といった手間と時間を要する手作業の「自動化」を進めている。勝利するDX推進に欠かせない経営技術として、急速に関心が高まっている「自動化」技術としてのCI(継続的インテグレーション)/CD(継続的デリバリー)とはいったい何か?

開発現場はもとより、経営層が知るべき「DX時代の競争優位の作り方」を考察し、具体策を提示する。

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競合との差を開く、製品価値を持続的に高めるDX時代の競争戦略 経営層も知るべき「自動化」の要諦とは?

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