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New Normalを見据えたサプライチェーンのデジタル変革 サプライチェーンの可視化とトレーサビリティーを実現する“The Intelligent Supply Chain powered by IBM Blockchain”

サプライチェーンのデジタル変革の新潮流

 新型コロナウイルス感染拡大の第一波では、グローバルレベルでサプライチェーンが分断され、様々な業種・企業が大きな痛手を被った。操業停止や販売見合わせなどの事態に追い込まれた企業も多い。その原因として指摘されるのが、情報の錯綜である。必要な材料や部品が今どこにあるのか、代替品の手配はされているのか、製造ラインにいつ投入できるのか。状況確認に手間取り、確かな情報が入手できないために生産現場に大きな混乱が生じた。

 企業の新型コロナウイルスへの対応は、従業員、お客様の安全確保から始まり、その後、業務継続性など企業存続に対処する活動へシフトしてきた(図1)。新型コロナウイルスがあるからといって、未来を見据えた活動の手を緩めていては、生き残れない。今後は、New Normalを見据えた取り組みに各社の軸足が移っていく。

図1 新型コロナウイルスによる社会全体の変化
図1 新型コロナウイルスによる社会全体の変化
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 不確実性が高く、未来のシナリオを描きにくい現代においては、様々な事象に素早く対処できる「Agility(機敏性)」が、鍵となる。そこで、サプライチェーンのNew Wave(新潮流)となりつつあるサプライチェーン全体の「可視化」と「トレーサビリティー」の最新動向と、IBMが展開するインダストリー・プラットフォームについて取材を実施した。この分野に詳しいエキスパートであるIBM北山氏いわく、新型コロナウイルスの影響で、サプライチェーン領域でのブロックチェーンへの期待が高まっている。IBMが発表した「The Intelligent Supply Chain powered by IBM Blockchain」 についてお伝えする。