大手消費財メーカーの花王は、これまで取り組んできた経理部門の変革の仕上げとして、支払業務の自動化に向けた取り組みを本格化している。鍵となるのが紙の請求書のデジタル化であり、電子承認の実現だ。同社は請求書電子化プラットフォーム、AI-OCR(人工知能技術を取り入れた光学文字認識)、RPA(Robotics Process Automation)といったデジタル技術の組み合わせにより、これまでにない効率的な一気通貫の業務処理フローを確立。アジャイル型の開発スタイルを取り入れ、スモールスタートと継続的な改善活動を通して「人とシステムが協業するエンド・ツー・エンドのDX(デジタル変革)」を実現した。
支払業務のDXという7合目の先を目標に定める