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DX時代の基幹システムのあるべき姿とは

シームレスな業務間連携で変化に対応
DX時代の基幹システムのあるべき姿

レガシー化した基幹システムがDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の阻害要因になっていると言われるが、問題はそれだけではない。全社的な生産性を高めるにはバックオフィス業務の効率化を図るだけでなく、情報系システムとの融合を実現する必要がある。「SMILE V」を通じてこのテーマに取り組む株式会社OSKが今後の基幹システムのあるべき姿を示す。
株式会社OSK
取締役 兼 上席執行役員
マーケティング本部長
石井 ふみ子 氏

 なぜ今、DXが叫ばれているのか。OSKの石井ふみ子氏は「とくに基幹システムに関して、各企業は近い将来訪れる課題に対してDXを推進することで解決を図っていかなければなりません」と語った。

 ここでいう課題とは、「既存基幹システムの老朽化と増大し続けるデータ」「システムとその担当者の高齢化による世代交代の必要性」「テクノロジーの進化に伴う先端ITの活用と人材不足」の大きく3点だ。

 そしてこれらの課題を解決するためのプラットフォームとなるのが、1979年の発売以来40年以上にわたる歴史を重ねてきた「SMILE V」である。

 基幹系と情報系システムが同一基盤で動作することがSMILE Vの特長だ。「これにより、さまざまな業務を一気通貫したスムーズな業務フローを実現します。二重管理やヒューマンエラーなどの遅延リスク回避につながり、大量のデータ処理が可能となります」と石井氏は語った。

基幹業務システムの刷新で
3つの課題を解決

 具体的な課題解決について見ていこう。1つめの「既存基幹システムの老朽化と増大し続けるデータ」については、社内業務フローの整備および業務間連携でデータ処理効率を向上するという方法をとる。

 石井氏は「散在する大量のデータを処理するためには社内業務フロー自体を整備し、処理の効率化を進めていくことが重要です。増大する業務データに対して、スピーディーかつ効率的な業務フローを構築していくことがDX推進の鍵となります」と説いた。

 例えば、SMILE Vを活用すると、「見積→受注→売上→会計」のシームレスな業務フローが実現する。「業務の途中からデータを投入するのではなく、一気通貫で業務の初期段階からシステムへ投入することが重要です」と石井氏は強調した。

 2つめの「システムとその担当者の高齢化による世代交代の必要性」については、孤立したレガシーシステムをSMILE V開発ツールを利用し、お客様の業務に合わせた個別システムの構築をパッケージ機能として実現することと、APIを利用した他社システムとの連携で効率化とコスト削減を実現する。3つめの「テクノロジーの進化に伴う先端ITの活用と人材の不足」については、人に依存することなく業務システムを稼働させることが重要で、例えば、自動化できる作業はRPAを活用し自動で処理ができるように業務を最適化する。

 そしてその先で目指すのが、蓄積されたデータをBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールで分析するなど、攻めの戦略のための活用だ。これが今後の基幹システムのあるべき姿となる。

業務間連携は、業務フロー全体の整備へ繋がる
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