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Seminar Review 個と組織が一体となって“価値”の創造に取り組む 優秀な人材が集まるオフィス環境 Part2 Seminar Review 個と組織が一体となって“価値”の創造に取り組む 優秀な人材が集まるオフィス環境 Part2

働く場所、ワークスタイル、価値観の多様化も踏まえ、優秀な人材に選ばれるオフィスはどうあるべきか。単純に業務をこなす“場”ではなく、個の力をイノベーションにどうつなげていくか。2月初旬に開催された東急不動産協賛によるセミナーでの識者の声、各社取り組みから、人材獲得に向けたオフィス改革の潮流を探る。

基調講演

「働き方改革ブーム」の罠
本当に目指すべきものは何か?

箕浦 龍一 氏

総務省
行政評価局総務課長

箕浦 龍一

働き方改革の本来の目的は「国際競争力の強化」であるが、日本では今も長期低迷が続いている。その要因として「ICT革命によって働く場所は時間・空間の制約から解放され、現代人の価値観が多様化したにもかかわらず、企業の対応が追いついていない」と総務省 箕浦龍一氏は指摘する。

働き方改革の目的は単なる“時短”などではなく“価値創造”にある。そのゴールを共有した上で、オフィスも「従来つながるはずのなかった他者とつながり、自身と組織の価値向上につなげられる場でなければならない」と話す。しかし、優秀な人材ほど、自身の価値を高められる企業へと移ってしまう。こうした人材流出は働き方改革に潜む“罠”だ。

その観点から実際の改革では「部下やコンサルに丸投げするのではなく、経営層のコミットメントが欠かせない」と箕浦氏は語る。働き方改革、オフィス改革ともに経営改革としての取り組みが肝要といえそうだ。