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知見の見える化と部門間連携による業務効率向上で市場競争力を高める

電気自動車(EV)向けの次世代パワートレイン開発を進める、自動車部品メーカーの武蔵精密工業。同社では、ナレッジとノウハウを共有し、開発期間短縮と高品質化、効率的なデータ管理を実現するための統合的なプラットフォームを必要としていた。そこで導入を進めているのが、ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」である。

大転換期に対応するため
必須だったナレッジ共有

ガソリンから電気へとエネルギーが本格的に転換する時代を迎え、対応が求められている自動車業界。トランスミッションやエンジン部品の供給を中心に、グローバルで事業展開する武蔵精密工業は、現世代と次世代、それぞれの自動車に最適化された、ユニークで革新的なパワートレイン開発を進めている。

「自動車は大変革期を迎え、電動化やコネクテッドの流れがある中で、部品そのものも変わってきます。電気自動車(EV)のモーターはギア・ユニットとセットになりますが、これはトランスミッションを手がけてきた弊社が最も得意な領域。EV 向けに最適化された新世代のパワートレイン開発を通じ、この分野で世界一の会社になりたいと思っています」

同社代表取締役社長 大塚浩史氏が語る世界一を実現するために必要なのが、競争力維持と研究体制の強化だ。提携や買収により世界進出をはかると同時に、重要な経営課題として掲げるのがデジタル変革。グローバル研究開発と製品データの合理化と統合、業務効率の改善、開発スピード向上のために同社が導入するのが、ダッソー・システムズの『3DEXPERIENCEプラットフォーム』だ。その背景を、大塚氏は次のように語る。

「プラットフォーム上に社内の知見を集積しつつ、お客様と効率よく連携し、接点を深めていけるような統合的なシステムが我々の側にも必要でした。『3DEXPERIENCEプラットフォーム』の実装によるデジタル変革を進め、ナレッジベースの一元管理、そして、デジタルによる設計検証を実現すること。これが導入を決めた理由です」

同社では研究開発を行う際、担当者個人の専門知識に依存しており、ナレッジの共有ができていないことが課題となっていた。デジタルによる設計検証についても、他部門との連携がスムーズではなく、改善が必要だと考えていたという。

「研究開発の業務は属人性が高くなる傾向にあり、部門間でのナレッジ共有が喫緊の経営課題でした。個々が蓄積する経験とスキルを見える化し、共有することで、グローバルの開発チームとのつながりを強化。また、設計検証のデジタル化により開発現場の生産性を高めていきます。『3DEXPERIENCEプラットフォーム』で日本、米国、中国などの開発拠点をつなぎ、同時に開発プロセスの効率を上げていくことで、イノベーションが生まれるよう期待しています」(大塚氏)

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