日経ビジネス電子版 SPECIAL
Fujitsu intel

クラウドを軸に描く“ハイブリッドIT”重要な3つのポイントとは

DX(デジタルトランスフォーメーション)が検討・企画段階から実行段階へと移っている今、そのためのITインフラ整備は喫緊の課題だ。ただ、理想的な環境は企業によって様々である。DXのゴール、また現状活用しているシステムも異なるからだ。そのような中、多くの企業の今とこれからを連続的に支え続けるのが、クラウドとオンプレミスを適材適所で配置するハイブリッドIT環境だ。

DXが加速し変わってきた
クラウドへの意識

今、DXは多くの企業にとって推進すべき取り組みの1つだ。世の中の急激な変化をタイムリーに業務に反映させなければ、多様化する顧客ニーズに応えられなくなってしまう。富士通の戦略企画・プロモーション室 クラウドストラテジー統括部で統括部長を務める谷内康隆氏は「すでに多くの企業で、DXは企画から実行へとステージを移しています」という。

しかし、そこには課題もある。クラウドへの移行、コンテナ化、レガシーシステムの維持――複雑に絡み合う条件が、最適解を選ぶことを難しくしているのだ。「企業のDXは一様ではなく、それを支えるITインフラに対する要件や制約も一様ではありません。ご苦労されている担当者の方は多いと思います」(谷内氏)。

谷内康隆氏
戦略企画・プロモーション室
クラウドストラテジー統括部・統括部長
谷内康隆

特に、ここ3年ほどでクラウドへの要求に大きな変化が見られるという。富士通独自の調査によると、2017年時点では、クラウド化に寄せられる期待はセキュリティの強化やコストの最適化、安定性能など様々な側面に及んでいた。しかし20年には、セキュリティの強化、信頼性の向上に続き、最適システム形態の選択が挙げられるようになった。

「これは、クラウドファーストが定着した一方で、必要に応じて従来のシステムも使うという“ハイブリッドIT”という選択肢が浮上した結果だと捉えています。以前は、オンプレミスからすべてクラウド化しようという考え方が多く見られましたが、部門を超えたデータをリアルタイムに共有することを前提に、最近はクラウド化できるところは適宜クラウド化すべきという形に変化してきました。コスト面を考えても、これが当面の最適解だと考えられます」と谷内氏は分析する。

では、現実的なハイブリッドITはどのように構築すべきなのか。次ページからその方法やポイントに迫る。

pagetop