日経ビジネス
IWC/Watch
ニューノーマル時代、変化する時計の選び方と付き合い方
ニューノーマル時代、変化する時計の選び方と付き合い方

様々な価値観が変わる今、時計選びも転換期を迎えている

メールが主流になった今、手紙を書くことの価値が高まったといわれる。LINEやSNSのDM(ダイレクトメール)が主流になった時代、メールすら重要事項の伝達に限定されるイメージすらある。自宅で食事する機会が増えたことで、「手作り」の味が再評価されていたり、安価で食材を提供する卸価格のスーパーマーケットも人気だ。近年、様々な価値観が変化している。

ビジネススタイルはカジュアル化の一途を辿っている。ネクタイ着用のスーツは業種や地位を限られることで、そのステイタス性を再認識され、既製品よりもオーダーのシェアが拡大している。在宅勤務が定着し、テレビ会議の必要性から「テレビズ」という新たなスタイルカテゴリーも生まれた。逆にカジュアル衣料はスケールメリットを活かしてきたファストファッションが、特別なコラボアイテムを少量限定販売し、そこへ客が殺到するという逆転現象をも引き起こした。

そしていま、腕時計の選び方にも変化が表れている。

これまでビジネスマンの腕時計は、シンプルな3針時計が相応しいとされ「オフィスにスポーツウォッチは好ましくない」あるいは「ドレスウォッチはレザーベルトであるべき」などとも言われてきた。しかし新たな価値観が生まれるニューノーマル時代、スーツに似合うクロノグラフやカジュアルにつけたい大径の3針時計など、新しいモデルが誕生しているのだ。

その様相が顕著だったのは、今年のウォッチ&ワンダー。毎年春にスイスで開かれていた大規模な新作時計見本市が、オンライン開催されるようになり、現地に足を運ぶことなく世界中で新作時計を発表と同時に目の当たりにできることもまた新しい時代を象徴しているが、先日発表された各社のコレクションは、これまでの価値観を大きく変換するものだった。

先陣を切ったのはIWCだ。歴史と伝統に裏打ちされた高級時計ブランドが、その価値観を新たにするモデルをリリース。ビジネス時計の新しい選び方とドレスコードを提示してくれた。その詳細を、次ページにて解説しよう。

IWCの新作時計がニューノーマル自体に相応しい理由