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激変する社会に適応するための処方箋を示唆 物事の「なぜ」を解き明かす最新AIと可能性とは

激変する社会に適応するための処方箋を示唆
物事の「なぜ」を解き明かす最新AIと可能性とは

NEC

2021/3/12

ますます厳しくなる企業を取り巻く環境

 環境の変化への対応は、いつの時代も変わらないビジネスの重要なテーマである。だが、現在ほど対応が難しいことはなかったかもしれない。理由は、あまりにも急激すぎる変化だ。「これまでの常識が通用しない変化が起きている」「もっと緩やかに起こるはずだった変化がコロナ禍によって一気に起こった」──。多くの経営者がこのような発言をしている。

 一方、企業には、これまで以上の変革が求められている。世界経済フォーラム(WEF)、通称ダボス会議の会長を務めるクラウス・シュワブ教授は「グレート・リセット」という考え方を提唱し、企業に変革の重要性を訴えている。「利潤を追求する、株主のための資本主義に基づいた現状を見直し、政府や企業、国際社会が手を取り合わなければ、世界が直面する多くの難題を解決することはできない」と同氏は述べている。

 つまり、変わらなければ生き残れない。だが、環境変化が急激すぎて、そのビジョンを描くことすら難しい。これが現在の企業が直面している状況だ。

 こうした中、注目されている新しいAIがある。データに潜む因果構造を探索し、推論するAIだ。このAIは、起こっている現象について、「なぜ」起こっているのか、「理由」を提示してくれる。物事のロジック、文脈構造の理解を支援することで、的確な次の一手の選択、ひいては企業の変革を支えるのである。

 次ページでは、NECでこの因果分析ソリューションの開発を行っているリーダー、そして、そのソリューションをサービスに積極的に取り入れているマーケティングリサーチ企業のマクロミルのキーパーソン、さらには、因果分析研究の第一人者である滋賀大学 清水昌平教授に話を聞き、因果分析技術の可能性と、今、ビジネスにもたらす価値を検証していく。