継承されてきた哲学、
技術が詰まったIWCの個性的なラインアップ

IWCはスポーツウォッチから複雑時計まで、あらゆるジャンルの高級時計を高いレベルで作り出しているブランドだ。今日の隆盛は、創業当時から受け継がれてきた哲学、そして高い技術に支えられた品質にあることは、誰もが認めるところである。

ここでいう高い技術とは、それを語る時に必ず出てくる複雑機構の話ではない。もちろん、その技術は素晴らしい。でも重要なのは、時を刻む、機械をしっかり守る、という時計として安心して使用できるベーシックな技術である。

巻き上げ効率のいいペラトン式自動巻きや、耐磁性に優れた軟鉄インナーケースを世に送り出したIWC。実用性を念頭においた時計づくりをしてきており、ビジネスシーンに限らず、日常のどこでも安心して着用できる高級時計のひとつである。

そんなIWCには主に5つのコレクションが存在する。

まずは今年リニューアルした「インヂュニア」。ドイツ語で技術者(エンジニア)を意味する名を持つこのモデルは、現在までほぼ一貫して高耐磁性をコレクションの柱としている。現代の社会環境は電子機器に囲まれており、磁気がいたるところに存在するので、 とても重要な腕時計のひとつである。

次に、パイロットウォッチ史上で最重要の名機とも言われる「マーク11」を源流とする「パイロット・ウォッチ」だ。機能性を重視したコックピットの計器を想起させるデザインが大きな特徴。但し、ミリタリーデザインでありながらどこかドレッシーさも感じさせるところがIWCならでは、といえるモデルである。

そして「アクアタイマー」。1960年代のダイビング人気の高まりを受け、製作されたダイバーズウォッチだ。高い防水性を持つタフウォッチだが、シンプルなデザインなので、タウンユースでも問題なく使用できる万能性を持っている。

さらにIWCにおけるエレガントウォッチといえばこの2つのコレクション、「ポルトギーゼ」と「ポートフィノ」だ。

「ポルトギーゼ」は1939年という腕時計草創期に誕生したモデル。懐中時計のような大きなサイズ、真円型のシンプルなケースデザイン、ケース径いっぱいを使用した大きな文字盤、簡潔なアラビアインデックスとリーフ針。このデザインすべてが特徴。唯一無二のデザインを持つ腕時計である。

一方「ポートフィノ」は、無駄な装飾を一切排除したシンプルなデザインのモデルだ。IWCのコレクションの中でも、もっともドレッシーかつクラシカルである。34、37、39、40、41、42、45㎜と豊富なケースサイズを揃えており、自身の腕の太さに合わせてチョイスできるのも魅力的である。

大きく分けるとスポーツ系3コレクションに、ドレス系2コレクションになる。どの時計も違う個性を持っているのだが、精悍さ、シンプルさなど、どれもがIWCらしさを備えている。

ブランドの矜持と個性を持ち合わせた5つのコレクション。どれも魅力的ではないか。

IWC-1
INGENIEUR AUTOMATIC

インヂュニア・オートマティック40

ラグジュアリー・スポーツウォッチのひとつと認識されているモデルだから、オーソドックスなスーツスタイルにマッチするのは当然ではある。今回はケース、ブレスレット、文字盤のカラーに合わせて、グレーのストライプの3ピーススーツをチョイスした。「インヂュニア」コレクションは、ジェラルド・ジェンタのデザインから離れ、シンプルな初期モデルへの回帰を見せていたが、今年は1976年のジェンタデザインモデル「ジャンボ」を復刻。ベゼルはソリッドメタルから削り出され、一体型のブレスレットとともにサテン&ポリッシュ仕上げが施されている。ブレスレットはH型で装着感がよく、ケースとの相性は抜群。高い耐磁性も健在である。

■スーツ199,100円/カルーゾ×シップス、シャツ34,980円/エリコ フォルミコラ×シップス、ネクタイ14,960円/プッチーニ フォー シップス(すべてシップス 銀座店03-3564-5547)

インヂュニア・オートマティック40
ケース径40mm、ステンレススティールケース、ブレスレット、
自動巻き、パワーリザーブ約120時間、10気圧防水
1,628,000円

IWC-2
BIG PILOT'S WATCH 43

ビッグ・パイロット・ウォッチ 43

文字盤、ケースともにオリジナルデザインを踏襲しつつ、ケース径を43㎜に小径化している。これによって存在感と心地よい装着感の両方を実現させている。軽快感が増したこともあり、服装はジャケット&パンツスタイルがよりフィットする。ジャケットは文字盤カラーと同じネイビー。インナーに同系色のニットを合わせてみた。ケースサイズが縮小し、ムーブメントも変更。自社製キャリバー82100を搭載した。セラミック製のパーツで強化されたこのペラトン自動巻き機構は、60時間のパワーリザーブを蓄える。防水性能も10気圧にアップするなど多くの機能を進化させ、 最新かつ最強のモデルとなった。

■ジャケット143,000円/ラルディーニ、パンツ46,200円/インコテックス(ともにシップス 銀座店03-3564-5547)、ニット22,000円/デザインワークス(デザインワークス銀座店03-3573-6210)

ビッグ・パイロット・ウォッチ 43
ケース径43㎜、ステンレススティールケース、ブレスレット、
自動巻き、パワーリザーブ約60時間、10気圧防水
1,397,000円

IWC-3
AQUATIMER CHRONOGRAPH

アクアタイマー・クロノグラフ

1967年の誕生時に、既に200mの防水性能を備えていた本格派ダイバーズ。夜間での視認性確保のためのスーパールミノバや、ケースの内部まで洗浄可能なクラッチ機構など、プロユースを想定したスペックも魅力的だ。傾斜のある文字盤外周のベゼルと内側部分との間に段差のある特徴的な回転式アウター/インナーベゼルは、ダイバーの命綱としての機能を果たすとともに、「アクアタイマー」ならではのデザイン構成に一役買っている。タフスペックを持つこのモデルには、やはりラフなスタイルが似合うのだが、ダンガリーシャツにグレンチェックのジャケットを合わせるだけで、洗練されたビジネスカジュアルが完成する。

■ジャケット60,500円、セットアップパンツ38,500円、シャツ26,400円/(すべてエストネーション0120-503-971)

アクアタイマー・クロノグラフ
ケース径44㎜、ステンレススティールケース、ラバー・ストラップ、
自動巻き、パワーリザーブ約44時間、30気圧防水
1,001,000円

IWC-4
PORTUGIESER CHRONOGRAPH

ポルトギーゼ・クロノグラフ

クラシカルな雰囲気とモダンな美しさを兼ね備えたモデルだ。ドレッシーな容姿だからこそ、あえてブルゾンにボーダー柄のニットを合わせてみたが、しっかりと馴染んでおり、スタイリッシュなカジュアルスタイルとなっている。時計自体は視認性抜群。文字盤にはアラビア数字とシャープなリーフ針が配されており、1/4秒単位の目盛りをプリントした特徴的なインナーリングは、計測時間の正確な表示を可能にするだけでなく、腕に着用できる高精度の航海用計器という、「ポルトギーゼ」の原点も想起させる。シースルーバックからは、伝統的なコラムホイール式のIWC自社製キャリバーを鑑賞することができる。

■ブルゾン149,600円/チンクアンタ×シップス、ニット19,910円、スカーフ9,900円/ともにバトー ドゥ シップス、パンツ23,100円/トムソン×シップス(すべてシップス 銀座店03-3564-5547)

ポルトギーゼ・クロノグラフ
ケース径41㎜、18Kレッドゴールドケース、アリゲーター・ストラップ、
自動巻き、パワーリザーブ約46時間、3気圧防水
2,552,000円

IWC-5
PORTOFINO PERPETUAL CALENDAR

ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー

ケース径40㎜はIWCのパーペチュアル・カレンダー搭載モデルの中でも、もっとも小型である。このステンレススティール製の正統派のドレスウォッチには、ネイビースーツという正統派のビジネススーツと合わせてみた。安心感や信頼感を高める上で、腕時計がコーディネイトのキモであることを再確認させてくれた。搭載の機構は、各月の日数の違いと閏年を認識し、2100年まで調節を一切必要とせずに正確に作動し続けるというもの。カレンダー情報は3つのサブダイヤルに表示され、6時位置のムーンフェイズ表示は、実際の月軌道との誤差が577.5年間でわずか1日分という驚異的な精度を誇っている。

■スーツ97,900円/シップス、シャツ24,970円/ギ ローバー、ネクタイ14,960円/プッチーニ フォー シップス(すべてシップス 銀座店03-3564-5547)

ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー
ケース径40㎜、ステンレススティールケース、カーフスキン・ストラップ、
自動巻き、パワーリザーブ約60時間、5気圧防水
3,355,000円