Z世代の志向性を可視化
Xの全量日本語データを分析
吉田 最初に、貴社の「なずき」事業についてご説明いただけますか。
高田 「なずき」は、NTTデータが保有する「Xに投稿された全日本語データ」を基に、お客様のニーズに合わせてデータを抽出・解析し、顧客理解を深めるインサイトを提供するプラットフォームです。
吉田 ソーシャルリスニングサービスの多くは、消費者の購買行動の可視化にとどまりますが、「なずき」は、例えばZ世代が何を考え、どう選んでいるのかなど、属性ごとの意識や志向性も可視化できるのが特長ですね。
高田 はい。一例として、口腔ケア商品に関心の高い30~40歳代の男性に対し、「自信がない男性」をターゲットにした広告素材を準備していた消費財メーカーがあったのですが、Xデータを分析したところ、実はこの層には「自信を持ってエネルギッシュに活動している男性」が多いと分かったため、それを基にしたペルソナ設計に変更するといったアクションを取ることができました。
ネガティブな本音も大事
トレンド予兆を捉えて
売り上げ倍増
吉田 そもそも、なぜXなのですか。
高田 Xは、ポジティブとネガティブの両面を含む率直な投稿が多いSNS(交流サイト)だからです。建前ではなく本音が広がっているからこそ、深層のインサイトをつかむことができます。当社はX Corp.(X運営企業)とパートナーシップを結び、日本語ポストデータの全量をリアルタイムに分析・活用いただける「なずきプラットフォーム」を構築しました。
吉田 「全量」のXデータをどのように活用しているのでしょうか。
高田 顧客接点のデジタル化が進むなかで、4500万人の国内アクティブユーザーが存在するXは重要な顧客接点の一つとなっています。私たちは2012年から国内唯一の X全量日本語データをリアルタイム受信可能な立場で、企業向けの分析ツール提供にはじまり、データ分析支援やダッシュボード構築支援など数多くのデータ活用に取り組んできました。最近では消費者起点のトレンド予兆を捉える取り組みを行っており、そのデータを基に改良した商品の売れ行きが大幅に改善した事例も出てきています。
ブランドイメージを
改善するために
鍵は、データの掛け合わせ
吉田 Xデータ以外との掛け合わせはいかがでしょうか。
高田 Xデータをサードパーティーデータとして、自社保有データなど複数のデータと掛け合わせ、単独データでは分からなかった事象を明瞭化させる取り組みが増えてきます。
吉田 弊社が2001年から毎年続ける企業ブランド価値評価調査「ブランド・ジャパン」は、企業のブランドイメージの全体像を明らかにするサービスです。ブランド評価の理由を捉える「なずき」と組み合わせることで、定量かつ定性的な分析・改善が実現すると期待しています。
高田 当社は個別にブランド関連の分析は行ってきましたが、「ブランド・ジャパン」が積み重ねてきた大量のデータと組み合わさることで、新たなインサイトを抽出できると考えています。
データ融合が生む新たな光
マーケティング進化を加速
吉田 もともと、貴社には言語解析チームがあり、日本語解析の実績も豊富だそうですね。弊社もリサーチ部門を構え、勘に頼らずエビデンスを基に考察し、意思決定を行う文化が根付いています。ただ、調査から考察を導くには、組織に蓄積された知見やノウハウが必要であり、一朝一夕の機械化は難しいですよね。
高田 膨大なデータのどこに着眼し、何をどう掛け合わせるかで表れる結果は変わってきます。AIが作業を代替するとしても、その過程での着眼・指示には知見の積み重ねが重要です。
吉田 今後も、強みを同じくする両社の連携を深めていくことで、より解像度の高いインサイトを提供し、日本のマーケティング活動の高度化に貢献していきましょう。ぜひ、よろしくお願いします。
NTTデータ
法人コンサルティング&マーケティング事業本部
法人アセットベースドサービス推進室
ソーシャルビジネス担当 課長
高田 真行氏
日経BPコンサルティング
ブランド本部副本部長
吉田 健一
【無料お試しあり】「ブランド・ジャパン」×「なずき」でブランド価値の現在地を可視化
「ブランド・ジャパン」は、日経BPコンサルティングが実施するブランド価値評価調査プロジェクトです。国内に流通する延べ1500のブランドに対して、6万人の一般生活者とビジネスパーソンが評価。経年分析や競合比較などを経て、ブランドの持つ強みや目指すべき方向性を示します。今後「なずき」との連携でより多角的な分析を目指します。無料お試しページから、5ブランドのスコアや順位を閲覧できます。



