“活用していなかったら、今ごろは破綻していたと思います”

“リアル×テクノロジー”で躍進するGA technologiesは、オンライン不動産マーケットプレイス「RENOSY」をはじめ、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいなかった分野でITを活用して変革を起こすだけではなく、経営に最初からITを含める「IT バイ デフォルト」の考えでイノベーションを創出してきた。その取り組みは3年連続でDX銘柄に選出されるなど高く評価され、急激な事業成長を遂げている。それに伴い社員も急増し、IT環境整備の負担も増大。新サービスの開発や全社的な内部統制、セキュリティーの戦略策定といったコア業務に割くべき時間が侵食されていた。その課題解決にどのように取り組んだのか? GA technologiesの柿崎氏と次世代型ITアウトソーシングで企業のDX推進を支えるジョーシスの船瀬氏が語り合った。

柿崎 当社は急成長を続けており、社員が年間300人程度増えています。2024年4月の一括採用では約100人が入社しました。M&Aも年2回程度のペースで実施しています。そのため社員に貸与するデバイスの用意、SaaSアカウント発行、ヘルプデスク対応といったノンコア業務に、2~3人がかかりきりでした。しかもM&Aで合併した会社の多くは同じような悩みを抱えています。ノンコア業務は増える一方。しかしIT人材不足を背景に、課題感が大きくなるばかりでした。

もう一つの課題がSaaSの活用と管理です。若い世代はSaaSに抵抗がなく、生産性を高めるために便利なツールは積極的に使います。その利用実態を把握することは難しくシャドーITが懸念となっており、コストもかさんでいました。

船瀬 2つの課題を解決するために、当社のITデバイス&SaaSの統合管理サービス「ジョーシス」とITアウトソーシング(ITO)を導入いただいたのですね。

柿崎 はい。資産管理では複数の台帳にデータが分散したり、データが肥大化したりしていました。これが2022年11月の「ジョーシス」導入以後は、一元管理できるようになりました。一方で複数回のM&Aに伴い、新たにITガバナンスの課題が浮上。依然残るヘルプデスクなどのノンコア業務に忙殺されていると、課題の対策を考える余裕がありません。そこでITOもお願いすることにしました。現在はデバイスのキッティング、在庫管理、納品対応、アカウント発行、ヘルプデスクなど多くのノンコア業務をアウトソーシングし、IT人材のコア業務への時間を増やしています。

船瀬 成長とM&Aに伴い、重要度と緊急度が増したコア業務へIT人材を振り分けるために、ジョーシスのITOを活用されたわけですね。

ノンコア業務を大幅削減
成長に伴う「痛み」を解消

GA technologies
経営統括本部 Engineering
執行役員 Chief Architect
柿崎 憲 氏

柿崎 おかげさまで社内の運用工数を大幅に削減できました。デバイス管理もアウトソースしたことで、キッティングスペースやデバイスの保管場所も不要になりました。

GA technologies
経営統括本部 Engineering
執行役員 Chief Architect
柿崎 憲 氏

船瀬 実はそのデバイス管理の拠点を、2024年8月から海浜幕張に移すことになりました。300坪の大規模センターになり、チームも拡大します。従来のサービスに加え、SaaSの権限変更やログ解析、ヘルプデスク対応の範囲拡大など、お客様が今以上にコア業務に集中できる環境を提供する総合IT BPOセンターにしていきます。

柿崎 それは楽しみですね。

船瀬 当社のサービスを利用することで、担当者の皆さんはITガバナンス戦略の策定といったコア業務に移行されているのでしょうか。

柿崎 M&Aを行った企業とのシステム連携や部門整備・運用設計など、新たな課題も次々と押し寄せるので、なかなか思い描いた通りにはいきません。それでも、そういったコア業務が少しずつできるようになっています。「ジョーシス」やITOを活用していなかったら、今ごろは破綻していたと思います。

船瀬 貴社は売り上げも人数規模も急成長をされているので、IT部門の方々は本当に大変だと思います。M&Aに伴う部門・データ統合にかかる工数は、実際にやってみないと分からないことも多い。これを実行するには、コア業務を行う時間の確保が必要です。そこに当社が貢献できているならうれしいです。

柿崎 「ジョーシス」およびITOの活用で、かなりのノンコア業務をアウトソースでき、コア業務にリソースを充てられています。トラブル対応などイレギュラーなケースにも柔軟に対応してもらえるので、とても助かっています。

SaaSの増加に伴う
経営課題をともに解決

ジョーシス
VP of Business Development
船瀬 悠太 氏

船瀬 担当者の皆さんと毎週ミーティングをして、効率的な棚卸し方法の検討といった細部のプロセス改善なども含めた議論をしています。御社のIT部門(情シス部門)メンバーの一人として、一緒にサービスをつくっている感覚があります。

ジョーシス
VP of Business Development
船瀬 悠太 氏

SaaSの種類が増え、スピードを含めメリットを享受している一方、そこから生じる新たな課題にはIT部門が取り組まざるを得ません。今は、そのベストプラクティスを御社と一緒に創出しているところで、社会的にも意義を感じます。SaaSの使い方、管理の仕方で企業の生産性は大きく変わるため、ノンコア業務といえども、非常に戦略的なところに寄与していると考えています。

柿崎 ITやSaaSの活用は、業種や企業規模に関係なく当たり前です。一方で、SaaSの活用が進めばノンコア業務がどうしてもついてくる。ジョーシスのサポートを受けることで、ノンコア業務の運用を軌道に乗せられました。最初から御社のような外部の専門家と一緒に、IT運用戦略を組み立てられていたらと思います。今や経営においては、IT回りの業務設計を事業の中核として捉える必要があると思っています。現在においては、ITやITOは経営マターです。

船瀬 当社もより一層お客様のビジネスに貢献できるよう、サービスを磨いていきます。その一つとして、新たにドメインが異なる複数のグループ企業を一括して管理できる「マルチテナント機能」を提供します。

柿崎 ドメインが統合できていないグループ企業の管理に苦慮していたので、今から楽しみです。今後も、さまざまな企業への支援で得られたナレッジを集約し、IT部門のベストプラクティスをつくってほしいと期待しています。

ジョーシス株式会社

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