日本企業のDXを加速 共に学び未来やビジョンを描く 業界横断でネットワーキングを推進

“アカデミーを通して日本企業のDX推進に貢献したい”

SaaSアカウントとITデバイスの統合管理クラウドで知られるジョーシス。同社では、デジタルの力で変革を起こす後押しをしたいという強い使命のもと、日本企業のDX推進に立ちはだかる課題の解消や、成功企業の知見やノウハウの共有を通じて業界の垣根を越えたネットワークの構築を目指したメンバーシップスクール「ジョーシスアカデミー」を立ち上げ、企業のDX推進リーダーを対象に講演・ワークショップを展開している。その意義やこれまでの実績、今後のビジョンについて、プログラムの中核を担うアカデミー校長の田中従雅氏と、プログラムディレクターの三枝幸夫氏、発起人として運営支援にあたるジョーシスの芹澤倫史氏に聞いた。

―ジョーシスアカデミー発足の狙いや参画理由についてお聞かせください。

芹澤 日本の特に大企業では、今もなおDXがなかなか進まない現状があります。当社は日本のトランスフォーメーションの推進に寄与すべく、DXを実践するにあたっての知見、ノウハウを企業間で共有できる場を提供したいと考えました。そこでメンバーシップスクール「ジョーシスアカデミー」を2024年から開講、1~3月の第1期に引き続き、第2期は前期同様に50人規模で6~8月の会期で実施しています。この活動は、日本社会への貢献という使命のもとに、トランスフォーメーションに取り組むDX推進リーダーの方々に賛同いただくことで実現しています。

「X」を推進するための
企業文化の醸成に寄与

田中 私はもともとヤマト運輸でデジタル改革担当を務めながら、2018年からは内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)に参画し、プログラムディレクターとして2期5年の任期を全うしたのち、アカデミーに校長として参加しました。

特にSIPにおいて、国という視点で活動したのは大きな経験でした。全体として遅れているといわれるDXの推進を通じて、日本や日本企業がどう強くなっていけるか。そこに自らの経験を生かして貢献できればと考え、参画しました。

三枝 おっしゃるように「デジタル後進国」とも指摘される日本ですが、特に大企業には気概を持った優秀な人材が多くいます。ただ、リスクをとって自社の成長に投資していくという経営マインドや企業文化が、十分に成熟していないという状況があるものと思います。

そこに向けてのトランスフォーメーション、つまりDXの「X」をいかに進めるかが日本経済や日本企業の課題であり、アカデミーにおける最も主要なテーマだと考えています。私自身、「失われた30年」を何とかしたいと常々考えてきました。同じ志を持つ参加者の力になれればと思います。

知見の共有にとどまらない
ネットワーキングを推進

―アカデミーの参加者やプログラムについてお聞かせください。

芹澤 そうした課題の解消を念頭に置きながら、著名な企業リーダーと専門家講師陣による講演とワークショップをセットにしたプログラムを展開しています。その内容にあたっては、そうした経営マインドや常に新しいことにチャレンジし続けられるような企業文化の醸成に寄与しうるテーマを主に選定しています。

田中 DXテーマのセミナーは多数存在しますが、アカデミーが明確に差異として打ち出しているのが、参加者同士、つまり各社でDXを推進するリーダー同士のネットワーキング支援です。

単に知識やノウハウを伝えるだけでなく、参加企業同士がビジネスでもつながっていく。そんなプログラムの実現に努めました。

三枝 参加者には、情報システム部門を管掌している方もいれば、事業部門のビジネス変革責任者の方など企業で重要な役割を担う様々な方がいるわけです。

参加者があまねく強い関心を寄せるのは「自社での事業変革をどう進め、ビジネスの成長カーブをいかに描くか」という課題です。

これに軸足を置き、立場も業種も異なる参加者が、ワークショップで1つのテーブルを挟んで、互いに熱い議論が交わせられるようなテーマを選定します。そうした中でメンバー間のリレーションシップが自ずと強固になります。それが発展し企業間のネットワーキングや、エコシステムの構築につながっていけばと考えています。DXは目的ではなく、成長の手段であることも実践していきます。

卒業生が定期的に集まる場や
コミュニケーション基盤も整備

―参加企業のDX推進には、どのような効果が出ているでしょうか。

三枝 終了から日が浅く、具体的な成果に今後つながっていくことを期待していますが、課題感や可能性について共感しあえた参加者の間で、互いの企業を訪問しミーティングを持つといった形で、企業同士の新たなつながりが生まれています。

第1期の参加者からは、様々な企業から同じ課題を持つ参加者が集まり、その解決の突破口を見つけることができれば日本が変わっていくきっかけとなる、そのためのヒントをもらえる場だという声も耳にしています。

芹澤 参加者からは総じて好評で、事実、第2期の参加者の半数以上が、第1期の参加者から紹介を受けた方々です。参加者調査でも、講師陣の質の高さとネットワーキングにかなりの評価をいただきました。

―10月から第3期が始まりますが、今後のビジョンをお聞かせください。

田中 参加者への事後のアンケートやフォローアップなどを通じて、ご要望をフィードバックしながらプログラムの拡充、進化に引き続き努めていきます。

さらには参加企業同士のネットワーキング強化という観点で、卒業生が定期的に集まれるような場も提供していきたいと考えています。

既に2024年秋を目途に、第1期と第2期の参加者が一堂に会するイベントの開催に向けた準備も進めているところです。あわせて、参加者同士がつながれるポータルサイトの構築も検討しています。

そうした中から、例えばDX推進にかかわる各種の分科会が自発的に立ち上がっていくような、そんな自由闊達なプログラムへとジョーシスアカデミーを育んでいければと考えています。

今の時代、単一企業の利益追求だけでは行き詰まってしまいます。このような場こそが日本が強くなるために必要だと考えています。

芹澤 企業が変化し続けるビジネス環境に対応し、継続成長できるようジョーシスも支援を続けたいと思います。

ジョーシスアカデミー第3期 詳細・お申し込み ジョーシス株式会社