競合よりもいかに早く新しいIT技術を活用するか、そこに競争力の源泉がある。米国では、ナレッジワーカーの8割が生成AIを利用しているといわれている。しかし、利用しているツールの5割以上が会社指定ではない、いわゆる“野良AI”であるという。

現場部門が必要なシステムを利用できるまで、数週間から長くて2カ月程度かかることがある。一方で、生成AIはスマートフォンでも簡単に使えて業務に役立てられる。このスピード感がDX時代のIT活用には必要だ。同様の理由でSaaSの活用も拡大している。インターネットを通じてすぐに活用でき、生産性向上が図ることができる。ただし、企業で利用する以上管理は必要だ。

ジョーシスが行ったアンケートによると、シャドーIT(野良SaaS)の利用理由は「申請しても半年以上待たされる」「自らの生産性を上げるため」がトップ2になったという。

シャドーITのすべてが“悪”ではない。経営視点で重要なのは、現場の声にスピーディーに応え、いかに安全にメリットを享受するかだ。投資対効果の把握も欠かせない。「2027年までに50%以上の組織がSMP(SaaS Management Platform)を利用してSaaS管理を行うだろう」と米Gartnerが予測。IT活用の新トレンド、SMPとは。攻めのセキュリティーを実現するSaaS管理にDX時代を勝ち抜くヒントがあった。