2プランニング課題を解決する
3つのAI
Anaplan ジャパン株式会社
社長執行役員
中田 淳氏
「『Anaplan Intelligence』は、プランニングプラットフォームの中核に組み込まれた AI で、長年にわたり企業のプランニング課題を解決してきた経験に基づき、労働集約型作業からの解放、従業員の生産性向上、意思決定における人間のバイアス回避など、重要な成果を提供することに重点を置いています」とAnaplanの中田 淳氏は説明する。
不確実性の高い現在において、決断しない企業が生き残れないのは当たり前だが、意思決定に延々と時間を掛けることも、その結果間違った判断を下すことも許されない。AIの活用により意思決定のスピードと質を高め、なおかつ根拠を明確に説明できることが肝心だ。
「Anaplan Intelligenceのポートフォリオは予測AI、生成AI、エージェント型AIの3つの核となるAIを組み合わせており、それぞれがプランニングの課題に対応しています」と中田氏は述べる(図)。

図 Anaplan Intelligence
予測AI、生成AI、エージェント型AIの3つの核となるAIを組み合わせることで、経営意思決定の質とスピードの向上を支援する
予測 AIは予測と最適化を提供する。これには統計的な時系列予測機能や、複雑な組み合わせに対する最良の結果を特定するための線形計画機能が含まれる。
生成 AIは、「Anaplan CoPlanner」というAIアシスタントを通じた対話形式により、意思決定を簡素化するガイド付きのレコメンデーションを提供する。
エージェント型 AIは、ユーザーの代理としてデータの異常を検出、次なるアクションを提案し、チームやシステムを越えてワークフローを自動で実行することができる。
「当社の戦略は、AIベースのシナリオ プランニングのためのデータ管理と活用を簡便化し、AIが必要とする膨大なデータセットに対応するためのプラットフォームを拡張することです。Anaplanは予測AI、生成AI、エージェント型AIの活用により、プランニングの効率性、継続的改善、そして生産性の向上を推進します」と中田氏は言う。
3シナリオ プランニングの
実践例とは
Anaplanの顧客の多くが既にシナリオ プランニングを業務で活用し、複雑なビジネス環境における意思決定に生かしている。ここではその事例をいくつか紹介する。
「ある金融サービス企業では以前よりシナリオ プランニングの取り組みを開始していましたが、コロナ禍において威力を発揮しました。2020年3月のパンデミック初期の段階で12のシナリオを分析し、CFOの意思決定を支援しました。Anaplan導入前においてはシナリオを組み立てるためのデータ収集だけで1~2週間を要し、プロセス全体では6~8週間を掛けていました」(中田氏)
このパンデミックの際のシナリオ分析においては、たった2名の担当が週末の2日間だけで12のシナリオを組み立て、週明けにCFOに提示し、急変する事態への対処を支援できたという。
「また、ある商業銀行の管理会計(FP&A)部門を率いるバイスプレジデントは、過去の情報の提供者ではなく、主要な意思決定者のビジネスパートナーとなり、洞察や分析を提供し、意思決定を支援する役割を目指していました。このバイスプレジデントはAnaplanを導入し、次年度の予算策定プロセスにおいてシナリオ分析を活用し、次のような意思決定支援を事業部門に対して行いました」と中田氏は説明する。
具体的には、市場動向を踏まえ、ボリューム面で競争力を維持するのか、市場シェアをさらに拡大するのか、価格面で競争力を高めるのか、を検討する事業部門に対して、「シナリオを実行した結果、私はこのプランを推したい」と助言したり、「このプランは、XYZの理由から予算に組み込むのは非常にリスクが高い」と説明することで、ビジネスの意思決定をサポートしたという。
不確実性の高い現在において、複数の将来を描いて想定外に備えるシナリオ プランニングはパワフルな手法である。では、どのように取り組みを始めるべきなのだろうか。
「Anaplan は自らを『今日の複雑なビジネス環境における意思決定を最適化するために設計された唯一のシナリオ プランニング&分析プラットフォーム』と位置付けています。創業以来20 年近くにわたり150万件のプランニングモデルを導入してきた Anaplanは、お客様に伴走するパートナー企業として最適であると自負しています。まずは、お客様の現在のプランニングプロセスを分析する、プロセスディスカバリーワークショップを通じて最適なご提案を差し上げたいと考えています」と中田氏は語る。
現在の手作業でのプランニングと対比すると、AIを活用したシナリオ プランニングの実現は遠い先の未来に感じるかもしれない。しかし、激変するビジネス環境は待ってくれないし、立ちすくんでいる時間もない。「木を植えるのに最も良い時期は20年前だった。次に良いのは今である」と中国のことわざも言う。まずはAnaplanによるプランニングのデジタル化・高度化を検討してみることをお勧めする。



