極めて費用対効果の高いソリューションと評価

データ保護とサイバーレジリエンスを両立したNTTデータグループ

極めて費用対効果の高いソリューションと評価

データ保護とサイバーレジリエンスを両立したNTTデータグループ

より効率よくバックアップできる
Rubrikを後継ソリューションに選定

ITマネジメント室は、プライベートクラウド上のデータを保護するため、膨大なデータを確実にバックアップできるシステムを運用してきた。

社内システムのデータを失うことは、グループ全体のビジネスに大きな影響を及ぼすため、NTTデータグループでは万全のバックアップシステムを構築してきたが、バックアップシステムのサポート終了期限が迫ったことから、次期バックアップシステムのソリューションについて検討を開始した。

株式会社NTTデータグループ
コーポレート統括本部
ITマネジメント室
DX推進部 システム開発担当
貞弘 響一
2021年NTTデータ入社。システムエンジニアとして社内人事システムの更改案件に従事。その後、プラットフォーム部門にて社内システム向けプライベートクラウドのバックアップ基盤更改に従事し、現在もプライベートクラウドの維持・運用を担当している。

23年に新しいソリューションの検討を開始。複数の候補の中から、最もふさわしい後継ソリューションとして選定したのがRubrikであった。

「以前のシステムでは、プライベートクラウド上の仮想マシンやファイル、データベースなどの多種多様なデータを日々バックアップし、いざというときにリストアできる状態にしていました。新しいソリューションの選定にあたっては、従来と全く同じバックアップ・リストアを、同等以上の効率や速度で処理できることを条件としました」と語るのは、選定に携わったITマネジメント室 DX推進部 システム開発担当の貞弘響一氏だ。

その選定条件に最もかなっていたのが、Rubrikだったのだ。

「以前のシステムと全く同じ作業が行えるだけでなく、非常に使いやすいソリューションなので、現場の運用負荷が大幅に軽減される点などを高く評価しました。例えば、以前のシステムでは新しいバックアップの対象が追加されるたびにバックアップジョブを作成する必要があり、1件当たり数十分の作業時間がかかっていました。これに対し、Rubrikなら、あらかじめ用意されている項目を新しいバックアップ対象に割り当てるだけで作業が完了するので、わずか数分程度で済みます。これなら、バックアップ対象のデータが増えていっても、効率よく処理できるだろうと評価しました」(貞弘氏)

サイバーレジリエンスを強化できることも
選定の大きな決め手に

もう1つ、NTTデータグループがRubrikを採用したのには大きな理由があった。

それは、バックアップによって重要なデータを保護するだけでなく、ランサムウェアなどのサイバー攻撃を受けても、データをしっかりと守り、復旧するサイバーレジリエンス機能まで備えている点だ。

Rubrikは、バックアップしたデータが破壊されたり、暗号化されたりしないように、バックアップ用サーバに独自のOSを採用。さらにデータの書き換えや更新を拒絶する「イミュータブル」(変更不可)機能を備えるなど、サイバー攻撃をはねのける二重、三重の仕組みを採用している。

しかも、万が一、データの書き換えや暗号化、破壊などが行われたとしても、AIがそれらの変化を速やかに検知し、アラートを発報する仕組みも整えているのだ。

川戸氏は、「データ保護とランサムウェア対策が同時にできるというのは、非常に画期的だと思いました。NTTデータグループは、境界防御や個人認証、端末認証、振る舞い検知など、これまで多くのセキュリティ対策を講じていますが、セキュリティ対策に終わりはないので、どこまで費用をかけるべきなのかという線引きには常に頭を悩ませています。その点、バックアップ対策の延長線上でランサムウェア対策まで行えるのですから、Rubrikは極めて費用対効果の高いソリューションであると評価しました」と語る。

導入に先立って、ITマネジネント室はRubrikの機能やパフォーマンスを検証するPoCを実施した。

まず、約70項目の機能要件(ノックアウトファクター)を定め、速度や手順、操作性、重複排除率、ネットワークの負荷状況などを慎重に検証を行い、クリアするかどうかを確かめた。いずれも以前のシステムを上回る性能や効果を確認できたという。

「とくに重視したのが、バックアップデータを効率よく保存する重複排除率です。以前のシステムも重複排除率は約70%とかなりの高水準でしたが、Rubrikはそれを大きく上回る約80%となりました。当グループのように膨大なデータを日々バックアップしている組織にとって、この10%は非常に大きな違いです。Rubrikのパフォーマンスの高さを実感しました」と川戸氏は語る。

代表的なシステムの
週次バックアップが70%高速化

23年9月から約3ヵ月に及んだPoCを経て、NTTデータグループはRubrikの採用を正式に決定。24年5月から一部データのバックアップに利用を開始した。

「膨大なデータのバックアップを一気に移行させると、思わぬ障害が発生してビジネスに悪影響を及ぼすことが懸念されるので、時間をかけて段階的な移行を進めました。25年1月にはプライベートクラウド上の100システム以上、仮想マシン3000台以上のデータバックアップの全面移行が完了しています」(川戸氏)

移行後の運用状況は、極めて良好だ。「以前のバックアップシステムに比べて、代表的なシステムの月次バックアップが最大30%、週次バックアップは最大70%高速化されました。重複排除率も継続して80%に達しており、PoCで確認されたパフォーマンスが、本番稼働でも問題なく発揮されています」と貞弘氏は評価する。

運用担当者の業務負荷が大幅に軽減されたことにも、貞弘氏は導入効果を実感している。

「すでに述べたように、新しいバックアップ対象を追加するための作業時間が数十分から数分前後に短縮されたのは大きな効果ですし、作業の監視や操作が専用ツールで簡単にできるようになったのも、以前のシステムと比べると格段の進歩です。運用担当者たちからは『作業や担当者間の運用引き継ぎがとても楽になった』という声が届いています」(貞弘氏)

一方、川戸氏は「Rubrikの導入によってサイバーレジリエンスの環境が強化されたことは、心理面での負担軽減にもつながっています」と語る。

NTTデータグループはRubrikの日本法人であるRubrik Japanの協力を受け、本稼働に先駆け、疑似ランサムウェアを使った対策訓練を行った。結果は、問題なくランサムウェアの侵入がRubrikによって検知され、攻撃を食い止めることができたそうだ。

NTTデータグループは、国内におけるRubrikのパートナー企業の1つとして、日本企業による導入・運用の支援などを行っている。

川戸氏は「当グループが社内システムのデータ保護やサイバーレジリエンス強化でRubrikを活用した知見を、お客様にも積極的に提供させていただきます。Rubrikと一緒にお客様を支援していきたいですね」と語った。