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日本オラクル

エネルギー自由化で先行する海外の事業者が、激しい市場で勝ち残るために活用しているのは、オラクルが電力・ガス業界向けに提供しているソリューションだ。スマートメーターから取得した大量のデータ(ビッグデータ)を効率的に分析し経営に生かす分析ソリューションなどを通じて、自由化市場に参入する事業者を支援する。

田積 まどか 氏
日本オラクル
電力・ガスシステム改革支援室 室長

 オラクルは、これまで海外の電力事業者向けに、厳しい競争を勝ち抜くための戦略的な情報基盤を提供し実績を上げてきた。日本オラクルの田積氏によると、日本国内でも用意しており、発電業務、送配電業務、小売業務など、エネルギー事業に関連した様々な業務の効率向上と経営改善に役立つソリューションを提供中である(図)。

 例えば、小売業務における顧客管理、検針管理、料金管理、請求および回収管理などの諸機能を備えた「Oracle Utilities Customer Care and Billing (Oracle CC&B)」は、世界中で20以上が導入しており、国内では日本海ガスが導入して料金管理の効率化などを図っているという。

オラクルの電力ビジネス向けソリューション群
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 また、同社は専任組織として「電力・ガスシステム改革支援室」を設置。自由化で先行する海外事例の紹介や関連技術の勉強会の開催といった取り組みを進めており、自由化市場に参入しようとしている事業者や自治体・官公庁を支援する体制を整えている。

分析を戦略や経営に生かす高度で高速な分析処理に強み

 続いて田積氏は分析の重要性についても言及した。国内では主に供給の安定化を目的に電力やガスの需給予測が行われているが、自由化で先行する欧米では財務インパクトの定量化を目的に分析や需給予測が行われている。

 外部から電力を仕入れる場合に、例えば、5分前市場価格と年間契約価格とでは原価に大きな違いがある。需要予測に基づいた仕入れ戦略が、いかに経営に直結するかが分かるだろう。

 戦略的な分析の実行では、専門家の存在が重要になるほか、メーターから取得する大量の電力利用データ(ビッグデータ)を高速に処理できるプラットフォームが不可欠になる。

 オラクルではこうした分析ニーズに対して、「Oracle Utilities Cloud Analytics」を提案する。様々な評価指標があらかじめ定義されており、ユーザー独自の分析ロジックを組むこともできる。同社が提供する高性能なクラウドプラットフォーム上で動作するため、大量データに対してもパフォーマンスの心配はないという。

 同社は、こうしたソリューションや海外で培った知見を提供しながら、自由化市場に参入する事業者や自治体・官公庁を支援していく。

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