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つなげてゆく、リネックス50年の知恵。ねじソムリエが最適な1本を提案。

もっと軽く、もっと強く、ゆるまないものを――。工業製品の設計者は、部品同士をつなぐための基本的な部品である“ねじ”に、さまざまな特徴を求めている。“ねじ”の商社であるリネックスの仕事は、お客様に、より多くの選択肢を提示し、最適な“ねじ”を選び出すためのお手伝いをすること。「ねじソムリエ」が、お客様の要望や悩みをいち早く察知し、2万点以上の中から納得の1本を提案する。

――リネックスでの「ねじソムリエ」とは、どのような活動なのですか。

佐藤 “ねじ”は、あらゆる工業製品を作るために欠かせない部品です。しかし、最適な1本を選ぶことは、製品を作るエンジニアでも、意外と難しいようです。お客様は、それぞれの分野の専門家ではありますが、必ずしも“ねじ”について広く、深い知識を持っているわけではないからです。最適な“ねじ”を一緒に見つけるパートナーを必要としています。

 そこで、ねじソムリエの出番です。ワインのソムリエは、天気やお客様の好み、料理に合わせて、最適なワインをそっと提案するのが仕事です。ねじソムリエも、お客様のご要求や悩みを察知し、先回りして最適な“ねじ”を提案します。

―― どのようなキッカケで、ねじソムリエ活動を始めたのでしょうか。

諸橋 “ねじ”は、リネックス創業からの基盤商品です。お客様が指定した“ねじ”をお届けするだけではなく、商社だからこそ提供できる価値を生み出したくて、「ねじ革新チーム」を2006年に立ち上げました。

 「ねじ(締結)に関する専門知識の向上」「スペシャリストの育成」「販促資料の作成と販売方法の検討」を目的に掲げたこのチームから、ねじソムリエが生まれました。

営業と購買のよどみない連携

――ねじソムリエは、具体的にどのような仕事をしているのですか。

リネックス 50 年の知恵を継承する ねじソムリエが、数多くの候補から お客様に最適な1本を提案します。(佐藤)

佐藤 営業担当である私は、お客様の要望や悩みをいち早く察知し、最適な“ねじ”を提案します。お客様が“ねじ”に求める機能を、「リセス」「座面形状・組込み」「リベット形状」「ねじ山の角度と形状」「材料・コーティング」「下穴径・下穴形状」「締付けトルク」の7つのポイントから分析し、あぶり出します。また、お客様には、“ねじ”に詳しい方もいれば、詳しくない方もいます。このため、相手の目線に合った説明を心掛け、納得が得られるように努めます。

諸橋 購買担当である私は、新しい“ねじ”に関する情報を常に更新することが重要な役割です。客先に出向く個々の営業は、新商品の情報を逐一把握できません。私たちが情報を調達先から吸い上げ、集約して発信します。また、まとまった情報が集まる部署なので、営業が持ち帰ったお客様の要望を受け、一緒に提案を作成し、調達先をアドバイスします。

――営業と購買の連携があってこその、ねじソムリエなのですね。そもそも“ねじ”という商品は、常に新しい情報が求められるほど、動きが激しいものなのでしょうか。

“ねじ”の個性を見抜く眼、 お客様と課題を共有する気持ちが ねじソムリエの真骨頂です。(諸橋)

諸橋 私もリネックスに入社する前には、それほど大きな変化のない商品なのかなと思っていました。ところが実際には、新しいアイデアを注いだ“ねじ”が、次々と出てきます。現在リネックスは、2万点以上の“ねじ”を扱っていますが、毎月数品種のペースで新しい“ねじ”が増えます。こうした新商品の情報を随時更新し、他の商品と比較した特徴や応用適性もキッチリと把握しておく必要があります。これは結構おもしろい仕事で、画期的な“ねじ”が現れると、一刻も早くお客様に紹介したくなります。

佐藤 例えば、リネックスでは「ねじdeエコ」「マルチdeチタン」など、これまでにない価値を持つ“ねじ”を扱っています。これらのネーミングは、その価値を少しでも多くのお客様に伝えたいと考え、リネックスが約30の候補の中から選りすぐり、名付けました。こうしたコピーライターの役割も、ねじソムリエの仕事です。

“ねじ”もソムリエも成長し続ける

――ねじソムリエも常に新しい情報を更新しているのですね。

諸橋 “ねじ”について、深く考える力も養う必要があります。どんな“ねじ”でも必ず一長一短があり、ねじソムリエには、それぞれの個性を見抜く眼が求められるのです。見慣れた“ねじ”も、突き詰めて考えると必ず存在理由があります。街で売られる家電製品に使われた1本の“ねじ”にも、考え抜かれた設計思想や、使い手に対する気遣いが透けて見えます。

佐藤 ねじソムリエは、お客様のところに足繁く通い、どのような課題があるのか、一緒に考え続けます。こうした積み重ねが、リネックスの新しい知恵になります。つなぐことに関するご要望や悩みは、どんなことでもリネックスに相談していただければと思います。

ねじソムリエとは
お勧めしたい価値ある“ねじ”
ねじソムリエは、“ねじ”の商社であるリネックスが培ってきた知恵の継承者です。育成教育や模擬演 習を経て、資格認定制度の厳しい試験に合格しないと活動が許されません。合格後も、日々研鑽し続けます。リネックスは、つなぐことへのご要望やお悩みを、気軽に相談していただきたいという思いを込めて、ねじソムリエのキャラクター「ネジーロ」を作りました。
ねじdeエコ
超微細組織鋼の採用によって、“ねじ”生産時に排出するCO2の量を30%~48%削減した、精密機器への応用に適した“ねじ”です。環境問題への対応を重視する企業などに最適です。結晶粒径が0.5μm と通常鋼の約1/40であり、焼入れ、焼戻しなしで、Hv=290の硬度、JIS強度区分で8.8Tが得られます。
マルチdeチタン
チタンの特徴である軽量、非磁性、高耐食性に、緩みにくさが加わった多機能の“ねじ”です。時計、メガネ、人工衛星などに最適です。歯科矯正用ワイヤーなどに使われるベータ系チタン合金を採用。その熱膨張率が小さく、超弾性効果を持った特長を生かし、チタン固有の特性と緩み防止を共存させました。
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株式会社リネックス