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未来型デジタルファクトリー

デジタルの設計情報から3Dプリンティングで治工具や最終製品を作るDDM(Direct Digital Manufacturing)は、コスト削減や納期短縮を進めるだけでなく、ビジネスモデルも変えているとストラタシスの片山浩晶社長は強調する。それらの変革を推進するため、DDMでものづくりに取り組む開発者の教育や、コミュニティによる開発支援などに取り組んでいるという。

 試作用と認識されていた3Dプリンティングが、試作の領域を越えてきていることにはもはや疑いの余地はない。ものづくりの現場で使用する治工具だけでなく、最終製品を3Dプリンティングで作ることも珍しくなくなり、従来の工法では製造し得ないようなものづくりを可能にしている。

3月14日に開催されたFACTORY 2016での講演も好評を博した

 片山氏は3DプリンティングによるDDMは、ものづくりに3つの変革をもたらしていると主張する。一つは「製品そのものの変革」だ。切削など素材を削って作る方法では不可能なデザインのものでも、素材を重ねて作るDDMでは可能な場合が多く、デザインの自由度が飛躍的に高まった。二つめは「製造プロセスの変革」である。「従来の工法では、試作と量産の間に金型という大きな山があり、それを乗り越えるのが大変だった。しかしDDMでは金型は不要になり、試作と量産が地続きになる」(片山氏)。