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【東芝三菱電機産業システム株式会社】次世代エネルギーを担うエンジニアとして「世界に認められる」ものづくりに携わる

1世紀の歴史が育んだ ものづくりのDNAを受け継ぐ

 東芝と三菱電機の産業システム部門の統合により、2003年に発足した東芝三菱電機産業システム(以下、TMEIC)。それぞれが持つ1世紀に及ぶ歴史と、培った経験・技術をDNAとして受け継ぐ同社は、製造業向け電機設備事業分野における代表的な一社として、世界市場での存在感を強めている。

 同社のコア事業は3つ。電力を効率的に変換・制御する「パワーエレクトロニクス」、工場やプラント内の機器を動かす電動機・発電機などの「回転機」、各プロジェクトのプランニングから施工まで行う「エンジニアリング」だ。さらに、2014年には独創技術分野を担う産業第三システム事業部を新たに設立。既存事業の高度化と最先端事業の創出を両輪として、成長を加速させている。

様々なエンジニアが協力し 世界に認められる製品を生み出す

 中でも、パワーエレクトロニクス領域で、近年注目を集めているのが、太陽光発電用の「パワーコンディショナ(PCS)」である。

 PCSとは、太陽電池モジュールで発電された直流電力を、交流電力に変換する、太陽光発電に欠かせない機器のことである。より優れた製品を生み出すために、多数のエンジニアが、このPCS開発に携わり、卓越した技術力を発揮している。

 まず、PCSの「開発・設計」を担当するのが、2013年入社の多和田 義大氏である。

 学生の頃から「新エネルギーなど社会に大きなインパクトを与える仕事をしたい」と思っていた多和田氏は、産学連携の共同研究でTMEICと出会い、最前線で働くエンジニアの姿に自分の将来像を投影した。「PCSは太陽光発電システムのキーデバイスであり、環境保全という観点でも世界に大きく貢献できる分野。その機能面を担うやりがいは大きいですね」と多和田氏は語る。

 同社のPCSの優位性は「電力変換効率の高さ」と「信頼性」にある。

 これらは、PCSの性能の根幹を担うもののため、各社が熾烈な技術競争を展開。TMEICでは屋外型大容量PCSにおいて、最大電力変換効率99%という世界最高水準を誇っている。

電圧・電流を抑えたミニモデルで動作を確認し、より良い設計を試案する

 「高効率を達成するためには、電力変換時の損失をどのように抑えるかが設計の重要なポイントです。使う部材の品質や性能を確認し、組み合わせを何パターンもテストします。コンマいくつという世界の勝負でも妥協せず、良いものを目指す。それが私たちの腕の見せどころです」(多和田氏)

 もう1つの「信頼性」においては、開発部門の技術力はもちろん、開発中・開発後の品質検査体制もカギとなる。PCSを中核とする太陽光発電システムは、設置後20年程度の長期間にわたり安定して電力供給ができなければならないからだ。どんな優れた変換効率を持つPCSも、耐久性が伴わなければ、顧客に選ばれる製品にはならない。

 この試験や信頼性評価などを担当するのが、2014年入社の宮岡 豊氏だ。

測定機器を接続してPCSの品質を検査する。出荷前に必須の工程だ

 「私が所属する品質保証課では、開発した製品の評価や出荷前検査を行うのはもちろん、設計段階から、品質を上げるための取り組みを行っています。例えば、氷点下や高温多湿、砂塵などの過酷な環境状態下で運転試験を実施、評価することも必要です。特に、大容量太陽光発電用PCSは、世界的に試験の前例がなく、試験環境の構築から検討する必要があり、苦労しました。しかし、得られた試験結果を基に、開発部門と共同で評価し、信頼性の高い製品づくりに取り組んでいます」と宮岡氏は説明する。

 こうして開発されたTMEICのPCSは、業界でも屈指の変換効率と信頼性を備えるものとして広く認知されており、同社に様々な賞をもたらしている。

 例えば、TMEICは世界的な調査会社であるIHS Technologyが2015年4月に発表した「PV Inverter MarketTracker」において、太陽光発電システム用PCS容量99kW超部門の2014年売上規模で世界第1位にランキングされた※1。また、米大手調査会社フロスト&サリバン社の「2014グローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」最優秀賞を受賞※2。クリーンエネルギーの明日を担うPCSメーカーとして、世界的な評価を受けている。

※1 出典:IHS TECHNOLOGY PV Inverter Market Tracker-Q1 2015 Preliminary Global Three-Phase High Power (>99kW)PV Inverter Supplier Market Ranking
※2 出典:2015年2月4日Frost&Sullivan社ニュースリリース-「Frost&Sullivan Acclaims TMEIC's success Born of its Ability to Deliver PV solutions of High Quality, Technology and Engineering」

 加えて、海外向けに先行開発した屋外型大容量PCSは、その冷却システムの性能などが高く評価され、太陽光発電の世界的展示会「Intersolar Europe 2014」でアワードの最優秀賞を受賞した※3。こちらは、アジア地域のメーカーで初の快挙である。「私もこの屋外型大容量PCSの開発の一端を担いました。自分の手掛けた製品が、世界中に知れ渡る。これは、ものづくりに携わる人間としてこの上ない喜びです」と多和田氏は述べる。

※3 出典:Intersolar Global-「Intersolar AWARD 2014」
国や地域によって異なる要望 自分の頭で考えて解答を出す

 完成した製品を顧客に届けるために技術力を生かすエンジニアもいる。

 高度な技術が投入された産業システムの販売に当たっては、自社製品の強みや特長を的確に顧客に説明できる必要がある。「技術営業」として、そうした役目を担うのが2013年入社の寺園隆宏氏だ。

客先訪問の前に製品情報を確認。細かな努力が信頼獲得につながる

 「現在は主に北米エリアを担当しています。大容量戦略機種をはじめ、多数のPCSをお客様にご提供してきました。北米エリアでは砂漠にパネルを設置する大規模太陽光発電施設が多く、PCSも屋外設置タイプが好まれます。もちろん、当社の屋外型大容量PCSはあらかじめそうした点も考慮してありますが、さらなる個別の要求事項をクリアし、お客様の要望に応えられたとき、この仕事の面白さを実感しますね」(寺園氏)

 このように、グローバルに活躍できる点は同社のエンジニアの特長だ。「海外は時差があるため、リアルタイムに先輩の指示を仰ぐことはできません。しかし、それが結果として、自分の頭で考える訓練になる。会社にも、若手の挑戦を認める社風があります。国によって異なる多様な要求に対し、自由に挑戦できる当社は、成長のチャンスも大きいと思いますよ」と宮岡氏は言う。

 3人の若きエンジニアはキャリアを着実にステップアップさせている。TMEICには、世界に認められる製品をつくりたいエンジニアにとって、この上ない環境があるといえる。

会社情報
【資本金】 150億円(2015年3月)
【社員数】 2,430名(2015年3月31日現在)
【設立】 2003年10月1日
【事業内容】 (1)製造業プラント向けを主とした産業システムおよび電機品の販売・エンジニアリング・工事・サービス
(2)製造業向け監視制御システム、パワーエレクトロニクス、回転機(大容量電動機等)の開発・製造
採用情報
【採用職種】 事務系:国内営業、海外営業、経理、企画、総務
技術系:基礎研究、応用研究開発、電気設計、機械設計、制御システム応用技術、生産技術、品質管理・保証、制御システム開発設計、技術営業
【採用実績大学】 全国国公私立大学、高等専門学校
【採用実績学科】 全学部全学科
【勤務地】 東京(京橋、府中)、横浜、大阪、神戸、長崎ほか
【2016年入社予定数】 事務系:17人 技術系:43人
【初任給】 博士了: 265,500円(2015年度実績)
修士了: 234,000円(2015年度実績)
大学卒: 209,500円(2015年度実績)
高専卒: 184,500円(2015年度実績)
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    TEL:03-3277-4325

    URL:http://www.tmeic.co.jp/saiyou/newgrads/

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