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製造業の技術者がAzureを体験

「産業IoT」をものづくりの現場に採り入れる動きが活発化するにつれて、生産現場にかかわる技術者や産業IoTによる事業の強化を目論む経営層など、情報システム部門以外のところで製造業向けITシステムに対する関心が高まっている。こうした状況を受けて、東京エレクトロンデバイス(TED)は、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」に実際に触れながらIoTシステム構築の一端を体験できるハンズオンを、製造業産業IoT実践セミナーの中で実施した。

新谷 和之 氏
東京エレクトロンデバイス
IoTカンパニー エンベデットソリューション部
グループリーダー
(福岡会場と名古屋会場の講師)

 TEDは、半導体製造装置の大手である東京エレクトロンの電子デバイス事業部門が独立するかたちで1998年に設立された技術商社である。半導体および電子部品の仕入れ・販売や技術サポートなどのサービスを提供する電子デバイス事業、ITシステム構築などを手掛けるITソリューション事業、自社ブランド製品や設計・量産受託サービスなどを提供する「inrevium(インレビアム)」事業の大きく三つを展開している。

 同社が、いま注力している分野の一つが、「IoT(Internet of Things)」である。センサーデバイス、ゲートウェイ、データインフラ、データ分析、アプリケーション開発などIoTの実現に必要な要素技術を幅広く揃えてIoTシステム構築を支援する事業を積極的に展開している。さらに、その一環として同社は、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」をベースに顧客のIoTビジネス構築を支援するサービスを展開中だ。

 TEDは、2016年2月に発足したIoT関連プロジェクトの共同検証組織「IoTビジネス共創ラボ」の幹事会社も務める。IoTビジネス共創ラボは、IoTを使った新ビジネスの創出するために、TEDやマイクロソフトなど計11社が集まって立ち上げた組織である。勉強会やワーキンググループでの活動を通して、ノウハウの共有や先進事例の検証などを行っており、実際の工場で工程や設備、品質やエネルギー利用の見える化をはかるプロジェクトなども進めている。

 このようにIoT関連事業に積極的に取り組む同社は、2016年10月~11月に国内4都市で開催されたFACTORY Annex 産業IoT実践セミナーでハンズオンのセッションを担当した。クラウドをはじめとするICT(情報通信技術)の進化とともにIoTの仕組みを構築するための技術の敷居は下がっている。それを製造業にかかわる多くの人たちに知らせたいというのが同社の思いだ。このセッションでは、全員が実際にAzureにアクセスできる環境が用意されており、聴講者一人ひとりが持参したノートパソコンを使って体験プログラムに取り組んだ。

図1 FACTORY Annex 産業IoT実践セミナーでハンズオンを実施