日経テクノロジーonline SPECIAL

製造業の技術者がAzureを体験

認定取得までのプロセスをサポート

 ハンズオン・セッションでは、AzureのプラットフォームにあるIoT機能を使いながら、温度計や湿度計などのデバイスをAzureプラットフォームに接続して、データを送信する仕組みを構築するまでの流れを体験できるようにした(図2)。一般的なクラウドサービスが仮想マシンやストレージなどIaaS(Infrastructure as a Service)としての提供が中心なのに対し、Azureはアプリケーション環境としての機能を数多く揃えたPaaS(Platform as a Service)として提供されている。その中に、IoTの機能も用意されており、今回のセミナーではそれを活用している。

図2 多彩な機能を備えたクラウドプラットフォーム「Azure」
[画像のクリックで拡大表示]

 セッションでは最初にデータを収集する「Azure IoT Hub」のインスタンスを作成。そこにデータを送るデバイスを登録した。今回、デバイスには仮想的な温度センサや湿度センサを使用した。計測データをソフトウエアで発生させてIoT Hubに送信し、Azureのポータル画面でIoT Hubがデータを正しく受信していることを、それぞれが確認するというのがハンズオンの内容だ。

図3 デバイスの接続・管理、データの収集を担う「Azure IoT Hub」
[画像のクリックで拡大表示]

 今回のハンズオンで聴講者が体験できたのは、このような送受信までだったが、IoT Hubで取り込んだデータをリアルタイムで処理し、データベースに出力したり、クエリで抽出したりするところまで体験できるハンズオン・プログラムもTEDは実施してい。

 TEDは、IoT Hubとの接続を事前検証したデバイスを認定するプログラム「Azure Certified for IoT」の取得支援もサービスも展開している。Azureとの接続性を担保するプログラムで、認定を受けたデバイスはAzureを介してデータをやり取りできることが保証される。エンドユーザは導入しようとするデバイスの接続性を検証する手間が省けるため、デバイスを開発するメーカにとっては販売機会の拡大が期待される。

 また同社はデバイス開発メーカ向けに認定取得支援サービス「Azure Certified for IoT 取得支援ラボ」も提供している。通常、認定取得にはターゲットのデバイスに専用のSDKをインストールし、検証用プログラムを動かす必要があるが、既製品やカスタムプラットフォームでは難しい。そのような場合に、同社が提供する支援サービスが役に立つ。

 さらに同社は、検証用の認定デバイスとAzureのライセンスをパッケージにした評価キットも揃えている。デバイスをAzureに接続し、データを集めて活用するところまでを、同キットを利用して素早く試すことができる。キットの基本パッケージは10万円からだ。こうした様々なサービスやツールを積極的に活用することで、IoTシステムを効率よく構築できるわけだ。今回のセミナーの参加者は、ハンズオンの体験と、こうした様々な支援サービスに関する情報を得て、IoTが一段と身近なものになっていることを実感したに違いない。