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ものづくりを変革する3DEXPERIENCE デジタルデータの連続性で全体最適を実現

ダッソー・システムズは「製造のデジタル変革を支えるデジタルデータの連続性とOPC標準規格」と題して講演した。3Dデータを共通言語とするものづくりのデジタル化とデータの連続性によって、グローバルな生産性を高める「3DEXPERIENCE」を提唱。講演の後半では、日本OPC協議会からOPC UAについて紹介があった。

藤井 宏樹氏
ダッソー・システムズ
DELMIA事業部 ディレクター

 グローバルなものづくりにおいて、ITを活用したデジタル変革が求められるようになってきた。そのような時代の変化に応えてダッソー・システムズが提唱するのが「3DEXPERIENCE」というコンセプトである。

 ダッソー・システムズの藤井宏樹氏は、「DELMIAは、3DEXPERIENCEの中で生産準備、生産から出荷までの工程とその活動および管理まで、生産領域のオペレーションを対象に計画・実行・最適化を実現します」とその狙いを語る。同社の「3DEXPERIENCE」と「DELMIA」を用いれば、設計から製造までデータをつなげ、課題に柔軟かつ素早く対処できるプラットフォームを提供し、ものづくり環境の革新をトータルに支援してくれる(図)。

図●設計から製造までのデータの連続性を実現する「Digital Contiuity ―デジタルの連続性―」のコンセプト
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 また、藤井氏は「従来のMES(Manufacturing Execution System)に代わり、製造管理、倉庫管理、品質管理、設備管理、および従業員管理を統合したMOM(Manufacturing Operations Management)が今後重要になります」と指摘し、そのソリューションとして「DELMIA Apriso」を挙げた。

 採用事例として、鉄道車両メーカーの仏Alstom社を紹介した。

 「DELMIA Digital Manufacturing」と「DELMIA Apriso」の導入により バーチャル・ツインの環境を構築し、生産リードタイムの短縮や、他工場への技術移転コストの50% 削減を実現したという。

 藤井氏は「第4次産業革命は一側面のIoTに注目し、データを取得する技術や分析、自動化などに目が行きがちですが、デジタル化により開発・設計から製造・販売・サービスまで、製造業のものづくりの全工程を抜本的に変革することが重要です」と説明した。

OPC UA対応製品の普及が進む

米田 尚登氏
日本OPC協議会
技術部会 部会長

 続いて、日本OPC協議会の米田尚登氏が、産業分野でのデータ交換および相互接続性を目的に定められた通信規格で、対応製品が増えつつある「OPC UA(Unified Architecture)」について説明した。

 米田氏は、「OPCは新たな技術開発の成果ではなく、現時点で入手できる最善の技術をスタックに載せたものです。相互運用性を実現する中で協調領域と競争領域の2面でデジタルファクトリーを実現していくというのが基本的な考えです」と説明した。

 日本OPC協議会の活動としては、相互接続テストを毎年開催する一方、OPCUAで基本となるPub-Sub(Publish/Subscribe)通信モデルの拡張を図っていく考えを示した。

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