従来の織物の縦糸(X軸)横糸(Y軸)に加え、高さ方向(Z軸)に製織する技術「TOMI-TEX3D」を開発した。通常、立体形状の織物を作る場合、織物を複数枚重ねて接着する。ところが、「TOMI-TEX3D」は各層をZ軸方向のタテ糸で接結された一体構造として形成するので、各方向への強度が得られる。
炭素繊維も、一般的にはX軸方向のみに配列されたシートあるいはX・Y軸方向に製織された織物をベースとしたプリプレグ材を積層するが、接着面の剥離による強度低下が危惧される。「TOMI-TEX3D」なら製織された立体繊維をファイバープリフォームとし、RTM(Resin Transfer Molding)成形できるので強度を上げることができる。
形状もストレート、カーブ、X、ハニカムなど多様な製織が可能で、ニアネットシェイプ成形により、後加工の工程削減と材料歩留りの向上に大きく寄与する。材料や工法転換により高強度、軽量化を目指す様々な分野での異形部品に期待値の高い新技術である。
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