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ERP特集

総論
基幹システムのクラウド化で
経営にスピードと柔軟性を実現

クラウド環境での情報系システムの利用が常識になりつつある一方で、基幹系システム分野でのクラウド化は遅れていた。「人、モノ、金」に「情報」と「時間」を加えた5つの経営資源が今のビジネスシーンには重要だと言われるようになった今、その要求されるスピードに対応できるフットワークの良さがITに求められている。こうした背景の下に、基幹系システムの分野でもクラウド化への注目が集まりだした。

クラウド環境と基幹系システム

グループウエアやメール、ファイルサーバーといった情報系システムではクラウド環境での利用が常識になりつつある。その一方で、基幹系システム分野でのクラウド化は遅れていた。

その背景には、クラウド環境のカスタマイズに対する柔軟性やセキュリティ、障害対応などといった課題がある。今でも、財務会計や人事管理、販売管理や在庫管理などの基幹業務を支える重要システムであるERPは、オンプレミスな環境を前提としているケースが多い。

これまでは、基幹系システムへのクラウドの導入において気を配らなければならない点がいくつかあった。オンプレミスな環境では可能だったことが、共通基盤をベースにしたサービス展開が特徴のクラウド環境では、制約が出てくることも多かったからだ。

基幹系システムはその性格上、業務や組織変更に伴うシステム変更への対応や外部システムとの連携が導入後も必要になる。また、自社のコンディションに合わせたスピーディな変更対応やワークフローの柔軟な設計も重要だ。

こうしたことをあらかじめ考慮しておかないと、後々、予想外のカスタマイズが必要になり、その対応のために多くの時間とコストが発生したり、データベースが別々でシステム的に連携自体が困難というような問題が発生することにもなりかねなかった。

クラウド化するERP

ところが、「人、モノ、金」に「情報」と「時間」を加えた5つの経営資源が今のビジネスシーンには重要だと言われるようになった昨今、その要求されるスピードに対応する経営環境を提供していくのがこれからのITの大きな使命である。必要とされるタイミングで最適なリソースを投入し、ビジネス環境の変化に柔軟に対応していくことが企業システムに求められはじめている。

そうしたフットワークの良さをオンプレミスな環境に求めることは容易ではない。言うまでもなく新しいテクノロジーやサービスが次々と登場するものの、それらはすぐに陳腐化してしまう。将来を見据えたインフラを構築したとしても、それを維持していくことが困難になってしまうのだ。

こうした背景の下に、基幹系システムの分野でもクラウド化への注目が集まっている。さらに、ここ数年大きな経営課題になってきたBCPへの関心がそれに拍車をかける。その代表格がERPパッケージの機能をクラウド環境で使える「クラウドERP」だ。

現在では、クラウドに対応した様々な形態のERPを使用できるようになった。すべての業務に対応するオールインワンタイプのものから、単独業務のみをソフト化し導入するタイプ、ある程度の業務単位(会計、販売、生産、総務、現場など)で導入し、追加・拡張していくコンポーネント構造のものなど、企業の目的に合わせた導入形態の選択が可能になっている。

また、様々な業種・業務に合わせたテンプレート/コンポーネントが用意されている。他のシステムとの連携性も考えられたERPパッケージもあり、オンプレミスな環境と比べても遜色ないシステム構築が可能だ。

ERPをクラウドで利用できる環境は、これからの経営になくてはならないものになるだろう。ERPの分野でも“クラウド利用が常識”とされる日も近い。

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