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Cloud Days 2015|Cloud Days 真のハイブリッドクラウドをオンプレミスの技術で実現する

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ヴイエムウェア

真のハイブリッドクラウドを
オンプレミスの技術で実現する

ビジネスの世界に変化の激しい波が押し寄せる中、あらゆるアプリケーションがあらゆるデバイスから利用できる環境が望まれている。理想となるのは、一つのクラウド環境にすべてのシステムがあることだろう。しかし、現実にはオンプレミスとクラウドの間には大きな溝がある。この課題を解決すべく登場したのがヴイエムウェアのパブリッククラウド「VMware vCloud Air」だ。

新たなステージへと進化を続ける
仮想化/クラウド基盤「VMware vSphere」

ヴイエムウェア株式会社
ハイブリッドクラウドサービス本部
シニアクラウドスペシャリスト
CTO Ambassador
金子 亨 氏

クラウドの利用は広がりつつあるが、今はオンプレミスとパブリッククラウドがかけ離れた状態にある。そこで注目されているのが、オンプレミスとパブリッククラウドにまたがるハイブリッドクラウドだ。

「今は特定の技術や作法に縛られています。しかし、オンプレミスで既に多くの企業で採用されているVMwareの技術をパブリッククラウドに適用していくことで、「One Cloud」が実現できます。それが真のハイブリッドクラウドなのです」とヴイエムウェアの金子亨氏は指摘する。

真のハイブリッドクラウドはどのように実現されるのか。まず、社内のデータセンターを支える仮想化ソフトであるvSphereの進化が一つの鍵になる。「数年ぶりにvSphereが6.0にメジャーアップデートされ、大きく進化しました」と金子氏。

稼働中の仮想マシンのクローンを6秒以下という高速でプロビジョニングできるInstant Clone、100ミリ秒離れた二つの物理サーバー間で仮想マシンをオンラインで移動させられるLong-Distance vMotion、最大4個の仮想CPUを瞬時にフェイルオーバーできるvSphere Fault Toleranceのマルチプロセッサ対応、さらにVMware Integrated OpenStackでクラウドの標準規格であるOpenStackにも対応した。

「vSphereはオープンな世界にも広がっていきます。最も支持されている仮想化/クラウド基盤として、今後も進化を続けていきます」と金子氏は強調する。

ハイブリッドクラウドならではの
三つのユースケース

vSphereが進化する一方で、同社は昨年11月からパブリッククラウド「vCloud Air」の提供を開始した。vSphereを基盤として構築されたパブリッククラウドであり、vSphereをフルに活用し、オンプレミス環境との互換性を追求したものだ。金子氏は「オンプレミスでもパブリッククラウドでも一つの世界観を「One Cloud」でお届けできるようになりました」と語る。

オンプレミスと同様に、本番システムをパブリッククラウド上で稼働させることができるvCloud Airだが、活用し始めやすいユースケースとしては三つのケースが考えられる。

まずは保守切れに伴うクラウドへの移行。金子氏は「仮想マシンの利用が始まったのが5、6年前。その時にはリスクの低いシステムを移行したはずです。それがそろそろリプレースの時期を迎えます。リスクの低いシステムだけにトライもしやすいはず」と話す。

もう一つが開発・検証環境のオフロード。期間が限られているプロジェクトだけにクラウドとの相性が合う。「しかも、開発したシステムはそのままコピー&ペーストの感覚でオンプレミスに移行できます」(金子氏)

三つ目が災害対策。オンプレミスのシステムの災害対策用サイトを検討するケースは多いが、費用や実効性の面で二の足を踏むことも多いのが実情だろう。「vCloud Airであれば、データだけでなく、システムのイメージを丸ごとクラウドに移行し、そのまま動作させることができます。業務復旧までの時間が圧倒的に短いのが特徴です」と金子氏はメリットを強調する。

ネットワークが柔軟に設計できて
移行ツールも無償で活用できる

vCloud Airの最大の特徴は、企業向けのハイパーバイザーがそのままビルトインされていることだ。仮想マシンをそのままクラウド上に移行でき、オンプレミスと同じレベルでクラウドが活用できる。金子氏は「結果としてSLAのレベルが違ってきます。vCloud Airでは仮想マシン一つからSLAを保証しています」と他との違いを指摘する。

ネットワークの設計度が高いのも大きな強みだ。ファイアウォール、ロードバランサー、VPNなどが無償で提供され柔軟に構成できる。vCloud Airとオンプレミス環境をインターネットVPNで接続するゲートウェイが標準で提供され、複数拠点との接続が可能だ。専用線を使ったダイレクトコネクトにも対応する。

この接続環境はさらに進化していく。「数カ月後には二つのクラウド環境をL2で接続するサービスを提供します。データセンターのLANをそのままvCloud Airの中に延長できる感覚です。仮想マシンの行き来がIPアドレスの変更なしに、自由にできるようになります」と金子氏は今後の展開を語る。

vCloud Airでは、オンプレミスとの間の移行手段を明確に用意している。もちろんOVFファイルを直接インポートすることもできるが、無償で提供されているvCloud Connector(vCC)という専用の移行ツールが利用できる。さらに、大量の仮想マシンやアプリケーションを一度に移行したい場合には、NASが利用できるサービスもオプションで利用できる。

特に専用ツールであるvCCを使った移行作業は簡単だ。vCloud AirのvCCに接続しておき、オンプレミスのvCloud Airの管理画面からvCCのアイコンをクリックする。そうするとvCCの管理画面が開き、オンプレのシステムとvCloud Air上のシステムが一覧で表示される。ここで移行したいシステムと移行先を選択。あとは移行ウイザードに従うだけで移行は完了する。

「システムをvCloud Airに移行した後の管理も同様です。オンプレミスのvCenter経由でvCloud Air上の仮想マシンを管理し、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方のクラウド上の仮想マシンを一つのところから管理できます。グローバルに展開しているデータセンターに仮想マシンがあっても状況は同じです」と金子氏は管理の共通化についても同じ感覚でできることを強調する。

先ごろ、企業向けパブリッククラウドの分野でのグーグルとの協業も発表され、vCloud Airを取り巻く動きは加速している。今後、ハイブリッドクラウドがエンタープライズ向けクラウドのメインストリームになっていくことは確実だ。そこではvCloud Airの存在感がますます大きくなっていくことだろう。

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