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SQL Server 2005サポート終了対策記事

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2016年4月にSQL Server 2005のサポートが終了
サーバーOSとともにデータベースも移行することが重要

SQL Serverも同時に移行することで最新のITのメリットを活用できる

北川 剛 氏
日本マイクロソフト株式会社
サーバープラットフォームビジネス本部
アプリケーション プラットフォーム製品部
エグゼクティブ プロダクト マネージャー

 Windows Server 2003のサポートが終了した9カ月後の2016年4月12日、SQL Server 2005のサポートも終了を迎える。日本マイクロソフトの北川 剛氏は、「Windows Server 2003のサポート終了にともなってシステム移行するのであれば、あわせてデータベースのSQL Server 2005の移行も進めるべきです」と話す。Windows Serverと同様にサポート終了したSQL Serverはセキュリティリスクが発生する可能性がある。企業の重要な情報を格納しているデータベースのほうがそのセキュリティリスクが重大なものになる可能性もある。より安全性や安定運用に留意し、早めの移行が重要となってくるのだ。

 では、なぜWindows ServerとSQL Serverを同時に移行させたほうがよいのだろうか。その答えとして北川氏は「最新のサーバーOSとデータベースを使うことで、安心して安定したシステムを利用できます」と説明する。たとえば、新しいハードウェアを用意してサーバーOSを最新にしても、データベースだけ古ければパフォーマンスが低下し、移行作業に見合った効果を得ることはできない。また、Windows Serverの移行でデータをバックアップし、新しい環境を構築してアプリケーションなどを検証し、新しい環境でデータをリストアするのであれば、同時にSQL Server 2005の移行も進めておかなければ、9カ月後にまたバックアップ、検証、リストアの手間をかけることにもなってしまう。

 「SQL Serverをアップグレードするのは容易です。デタッチ/アタッチの機能で古いSQL Serverからバックアップして新しいSQL Serverにリストアするだけです」と話す北川氏は、Microsoft Assessment and Planning(MAP)ToolkitでWindows Server 2003を探すのと同時にSQL Server 2005をしっかりと棚卸しして、移行計画を立てることが重要と説明する。

OLTPの向上や迅速なデータ分析も最新のSQL Serverのメリット

 Windows Serverと同様に、SQL Server 2005をアップグレードして新しいハードウェアを利用することによって、パフォーマンスや機能面でのメリットも生まれる。

 実際、Transaction Processing Performance Council(TPC)のベンチマークにおいても、7年前のWindows Server 2003とSQL Server 2005の組み合わせに比べ、Windows Server 2012とSQL Server 2014の組み合わせでは、ハードウェア性能の向上も含めて、大幅なパフォーマンスの向上を示している。

 SQL Server 2005の時代には、現在ほど細かなデータ分析や活用は想定されておらず、オンラインで処理されることも少なかったため、OLTPの目標値も現在ほど高くなかったはずだ。しかし、ビジネス環境の変化によって迅速なデータ分析やオンラインでのトランザクション処理が求められるようになり、パフォーマンスの低下を招いているケースは少なくない。これらを解消させるためにWindows ServerとSQL Severを最新のものにし、期待されるスループットやトランザクションをサポートできるように設計しなおすことによって、スローダウンを回避することが重要だ。

 「SQL Serverを同時に移行させることで、今のビジネスに求められる粒度やスピードでのデータ活用を進めることができるようになります。新しいハードを準備できない場合でも、仮想化して最新のWindows ServerとSQL Serverに移行してほしいですね。仮想化しておくことによって、オンプレミスのプライベートクラウドやMicrosoft Azureに一時的に置くこともできます」と北川氏は語る。

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