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大阪ガスケミカル 「キシラデコールコンゾラン」で国指定史跡内の木造小学校群を建設当時の姿に蘇らせる

日本エンバイロケミカルズ株式会社は、2015年4月1日付けで、大阪ガスケミカル株式会社と合併し、社名を大阪ガスケミカル株式会社に変更しました。
今後は、両社の主要事業を組み合わせた総合機能性材料メーカーとして、お客さまのあらゆるニーズにお応えし、価値あるソリューションをご提供してまいります。

戦後復興期建設の木造校舎5棟が残る兵庫県篠山市立篠山小学校。国指定史跡、篠山城跡内にあるこの小学校が、改修工事に併せて建設当時の姿に蘇った。夏暑く冬寒いという厳しい気象条件の下、屋外木部に採用されたのは高耐久性水性木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」だ。

有限会社 才本建築事務所 代表取締役 才本 謙二 氏
有限会社 才本建築事務所
代表取締役
才本 謙二 氏
戦前の古民家600棟以上が残ると言われる篠山で、古民家の再生に取り組む。最近、市内の古民家4棟を宿泊施設に改修する設計を担当した。この施設は国家戦略特区に基づく旅館業法の緩和を受けて近くオープンする見通し

築60年を迎える木造校舎に手を加えるきっかけを作ったのは、地元の篠山市が2011年3月に実施した耐震診断である。その結果は「倒壊する可能性が高い」ことが許されない状況を迎えた。

そこで市は耐震補強工事を実施する一方で、改修の方向性を検討する校舎検討委員会を立ち上げ、市長自ら委員長に就任した。

建設当時の状態に戻し
文化財的価値を高める

小学校の敷地を含む篠山城跡一帯は1956年に史跡として国の指定を受けたことから、現状変更には文化庁の許可を必要とする。しかし、地元には現在地に留まることを望む声が強く、移転・新築は考えにくい。現在地での改修を前提にしたのは、こうした事情からだ。

検討委員会で打ち出された方向性は、文化財的な価値を損なわない改修。設計内容を確認したうえで、可能な限り建設当時の状態に復旧し、価値をむしろ高めることを目指した。

その一環として、下見板張りの外装を建設当時の色に戻すことを決めた。改修前はオイルペイント塗装で、色はピンク。それを、調査を基に肌色に改めた。

ここで採用した塗料が、高耐久性水性木材保護塗料「キシラデコールコンゾラン」である。3年ほど前、高耐久性水性塗料「コンゾラン」に改良を加える形で発売された。

木造校舎5棟のうち運動場に面した南端の5号棟。下見板張りの外装を、「キシラデコールコンゾラン」で塗り替えた。塗り替え前は写真右下のようなピンクだったのを、建設当時と同じ肌色に戻すように色を改めた。塗り重ねの履歴などを基に建設当時の色を推定し、施工段階で複数色の「キシラデコールコンゾラン」を現場で調色して再現した
木造校舎5棟のうち運動場に面した南端の5号棟。下見板張りの外装を、「キシラデコールコンゾラン」で塗り替えた。塗り替え前は写真右下のようなピンクだったのを、建設当時と同じ肌色に戻すように色を改めた。塗り重ねの履歴などを基に建設当時の色を推定し、施工段階で複数色の「キシラデコールコンゾラン」を現場で調色して再現した
(写真/杉野 圭)
5棟の木造校舎を南北に結ぶ渡り廊下に面した建具も、校舎外装と同じく、「キシラデコールコンゾラン」を用いて建設当時と同じ肌色で塗り替えた
5棟の木造校舎を南北に結ぶ渡り廊下に面した建具も、校舎外装と同じく、「キシラデコールコンゾラン」を用いて建設当時と同じ肌色で塗り替えた

造膜タイプの塗料でありながら、柔軟性があって割れにくい、通気性があって蒸れにくい、木に密着して膨れにくいという、塗膜特性を旧コンゾランから引き継ぎ、耐候性の高さを誇る。さらに「木材保護塗料塗り(WP)」の規格適合品として認定を受け、日本建築学会材料規格「JASS18 M-307」の適合品としても認められている。

通気性高く、色付き良し
古民家再生にも活用可能

色付きの良さから、塗り替えにも向く。通常、古くなった木材は塗料をよく吸い込むため、色付きが不足したりムラが生じたりする。しかし「キシラデコールコンゾラン」は、古材でも色付きが良いことから、明るく仕上げることができる。カラーは、キシラデコールと同じ色を含む18色をそろえる。

「キシラデコールコンゾラン」を採用した理由を、改修設計を担当した才本建築事務所代表取締役の才本謙二氏は「改修前と同じ造膜タイプであることを前提に、色付きの良さと通気性の高さを評価した」と説明する。

(写真/有限会社才本建築事務所)
(写真/有限会社才本建築事務所)

事務所として用いる古民家の屋外木部を8年ほど前、旧コンゾランで塗り替えた経験を持つ。「オイルペイントのように木肌を隠すことがないので、下地の様子が分かり、経年変化も味わえます」(才本氏)。

今回の仕上がりを、才本氏はこう評価する。「マットな感じで色付きが良いですね。思い描いていた通りの肌色を表現することができました」。

古民家の再生に取り組む才本氏にとって、屋外木部の仕上げは関心事の一つ。基本には、「通気を確保し木材を腐らせることなく、経年変化という古さを味わえるようにするのが大事」との考え方があるという。

造膜タイプでありながら通気性を確保する「キシラデコールコンゾラン」は、それだけに古民家の再生にも生かせそうだ。才本氏は「古い洋館の再生など、使えそうな場面があれば、採用していきたいですね」と、今後の活用に意欲を見せる。

篠山市立篠山小学校
篠山市立篠山小学校
所在地/兵庫県篠山市北新町5
構造・階数/木造・地上2階建て
完成年月/1951年7月~55年9月
改修工事期間/2013年11月~15年2月
開校は明治時代。戦後復興期に木造校舎5棟が次々に建て替えられた。敷地は国指定史跡の篠山城跡内に位置する
木材保護のトータルソリューションパートナー 大阪ガスケミカル株式会社

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