日経ビジネスオンライン Special 住宅特集 朝の連続テレビ小説に登場した「石炭王」のモデル伊藤伝右衛門の近代和風住宅

住宅特集 住宅性能の基礎知識(1) 大切な我が家を長持ちさせるためのポイント

どんなに頑丈な家を建てても、劣化が進めば十分な性能を発揮できない。将来にわたり、地震に強い性能を維持するという点でも耐久性は重要だ。木造と鉄筋コンクリート造の住宅での基本的な対策を押さえておこう。

高湿度は木材の大敵 空気の循環で乾燥状態を保つ

 木造住宅で最も大事なのは、構造体である木材を腐朽させないことだ。木は水分を含むと腐朽しやすくなる。特に床下は高湿度になりがちだ。対策としては、換気口を設けるなどして空気を循環させ、木材が乾燥状態を保てるようにすることが重要だ。

 腐朽だけでなくシロアリ対策も欠かせない。地面に近い部分に用いる柱や筋かい、土台などの主要な構造部材には、防腐のほか、防蟻の措置を施す必要がある。防腐・防蟻の措置は、薬剤による処理だけではなく、ヒノキやヒバなど、腐朽やシロアリに強い樹種を選ぶことでも対応できる。

 このほかの対策としては住宅性能表示制度「劣化の軽減」の評価項目(左下)が参考になるだろう。

コンクリートでは鉄筋の腐食を防ぐことが重要

 鉄筋コンクリート造の場合はどうか。コンクリートは造りたての時にはアルカリ性になっている。このことで内部の鉄筋が腐食(酸化)するのを防いでいる。

 ところが時間の経過とともに、空気中に含まれている二酸化炭素が内部に浸透していくと、アルカリ性から中性に変わっていく。これがコンクリートの中性化と呼ばれる現象だ。中性化が深く内部にまで進行すると、鉄筋が腐食しやすくなり、強度の低下や、鉄筋の膨張によるコンクリートのひび割れが発生する。

 耐久性を高めるには、鉄筋部付近のコンクリートが中性になるまでの時間を長くする。まずコンクリートは、空気が通りにくいように一定以上の密度を確保して造る。また鉄筋部から外部までのコンクリートには、十分な厚みをもたせる。

 中性化は空気中の二酸化炭素によって進行するので、コンクリートが外気に触れにくい状況にすることも有効だ。具体的には、外壁にタイルを張る、モルタルや塗装剤を塗るなどである。

 主要な構造部を長持ちさせるための対策だけでなく、メンテナンスによって住宅の寿命を延ばしていくことも大切だ。

 給排水管や給湯管、ガス管などは、長い間使い続けていれば取り換えることもある。工事がしやすいように、配管をコンクリート部に埋め込まないことや、点検口を設けるなどの措置が必要になる。構造体や配管などは、住宅が完成してしまったら改修がしにくい。建設時からの対策が大切だ。

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