日経ビジネスONLINE Special 週刊日経ビジネスオンライン SPECIAL日経ビジネスオンライン

日経ビジネス創刊45周年記念広告企画 |大手には真似のできないモノ作りを実践 商品開発の原点に立ち戻りニーズを把握

―キャリーバッグが日常使いされるようになりましたね。スーパーや街中などで、見かける機会が増えました。

 20年ほど前までは、旅行に行くときにもボストンバッグを使うケースが多かったでしょう。でも重たくて、持ち歩くのが大変でした。そんな消費者の悩みから、キャリーバッグが注目され始めたのです。

 私も2003年に会社を立ち上げ、参入しました。おかげさまで売れ行きは好調です。品質や機能性にこだわり、最近はデザイン性の高い製品も多数手がけています。その結果、年齢、性別を問わず、様々な方に、日常生活で使っていただけるようになったのです。

 旅行以外のシーンで使われるようになったことで、販売ルートにも変化が生じました。これまでは百貨店や鞄専門店での販売が主流でしたが、現在は家電量販店やセレクトショップ、ジュエリーショップなど、様々な小売店舗で販売されています。何より、インターネット通販の拡大が、多くの方に購入していただけることにつながりました。用途に合わせて、色やサイズなどが異なる複数のキャリーバッグを使い分ける人も増えてきています。

―キャスターが4つ付いているものなど、取り回ししやすい製品が多数出ていますね。

 最近、人気なのは、フロントオープン(前開き)できるハードタイプのキャリーバッグです。ハードタイプながら、バッグのフロント部分が開くので、書類や財布など、物が取り出しやすく、多くのビジネスマンを中心に支持されています。

 さらに、小物を収納しやすいように、フロントポケットが2つ付いたモデルも新たに開発しました。実用新案登録をしており、他社製品との差別化を図っています。こちらもよく売れています。

―どのように消費者のニーズを探っているのですか。

 商品開発のメンバーが知恵を絞っていますが、やはり最も有効なのは消費者の声に耳を傾けることですね。

 販売店に社員を派遣し、顧客の要望を直接聞いたり、他社製品を購入した理由を尋ねたりして、それを本社にメールで送らせています。本当にいいヒントをもらえるんですよ。実際に「手軽に小物を小分けして物をしまいたい」「出し入れするときに、バッグ全体の中身を見られたくない」などの声を聞いたことが、フロントオープン・シリーズを手がけるきっかけとなったのです。

写真左:アジア・ラゲージが実用新案を持つ、利便性を高めたWフロントオープンタイプ
 写真右:外のデザイナーを起用したシリーズも展開する

大手のモノ作りの姿勢に疑問

―キャリーバッグでは後発メーカーです。なぜ大手企業に対抗できると思ったのですか。

 起業する前に、いろいろな勉強をしました。それで大手バッグメーカーのモノ作りの姿勢に疑問を持ったんです。その会社は名前を聞けば誰でも知っているほど有名なのですが、何と製品作りのほとんどを協力会社任せにしていたのです。もともと協力会社が持っている図面に、自社のマークを入れるとか、少しだけデザインを変えるとかしかしない。極論すれば、他社のロゴを差し替えて大量に作り、協力工場に対して価格を叩くだけなんです。どこにこだわりがあるのかと思いました。

 そんな具合ですから、新しい機能を開発して消費者に届けるといったメーカーとして当然追求すべきことができていない。これなら本気でやれば後発でも対抗できると考えました。

 私たちも海外の協力工場を使っていますが、社長の私自らが工場に行き、何度も打ち合わせを重ねて、納得できる品質、機能の高いキャリーバッグの開発を日夜行っています。

 もう一つ、大手にはない強みがあります。徹底したアフターサービスです。通常、バッグメーカーの保証期間は購入後1~2年位が多いですが、アジア・ラゲージではその保証期間の制限を定めていません。キャリーバッグはぶつけたり、時には手荒く扱われますから、壊れることも少なくないのです。そんなときにしっかりと迅速に修理する。最低でも発売後10年間は、部品を保管し、仮になくなっても何とか対処する。

 こうしたブランドプロミスが顧客に支持されるのです。バッグは旅行や仕事の思い出が詰まっているなどの理由で、愛着を持たれやすい物です。できるだけ長く使いたい。そんな消費者の要望に応えるように日夜努力しています。

 実際に修理依頼も多いですし、迅速な対応が信頼へとつながって、家族用のバッグを弊社ブランドで指名買いしてもらえたり、色違いやサイズ違いの製品を複数購入していただいたりしています。

 会社は水車のようなものなのです。水車は水がなければ回らない。私たちの会社や製品が水車本体だとするならば、お客様はそれを回して頂ける水なんです。常にお客様に回してもらえる会社(製品)でいようと従業員共に決意しています。

アジア・ラゲージ株式会社

  • アジア・ラゲージ株式会社

  • 〒120-0006 東京都足立区谷中1-15-2
  • TEL 03-3629-8138
  • URL:http://asialuggage.asia/