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経営課題解決シンポジウム ワークスタイル変革編 Review レコモット

レコモット

モバイルのアプリケーション管理で
BYODの操作性と安全性を両立

モバイルとクラウドの進歩により、いつでもどこでも仕事をする形に、つまり場所から人へワークスタイルが変化してきている。レコモットはモバイルアプリケーション管理でBYODでも操作性と安全性を両立する『moconavi』を開発している。

東郷 剛 氏
株式会社レコモット
代表取締役CEO
東郷 剛

 モバイルデバイスとネットワークは、日々進歩し多様化している。携帯電話やパソコンなど独立性の高かったデバイスから、スマートフォンやタブレットといった常時クラウドにつながる多機能情報端末が主流になってきている。さらには身に着けるタイプのウェアラブルデバイスも登場しはじめている。

 「デバイスやネットワークといった環境が変わってきています。これは1990年代後半にインターネットが社会に出てきて電子メールが当たり前になったのに匹敵する、大きなパラダイムシフトです。当然、ワークスタイルも変わらざるを得ないのです」とレコモット代表取締役CEOの東郷剛氏は強調する。

 現在のワークスタイル変化とは、ひとことで言えば「場所から人へ」だ。これまでパソコン、ネットワーク、電話といった業務用の設備・機器はすべてオフィスに固定されており、職場で仕事するのが一般的だった。つまり、場所中心のワークスタイルだった。

 対してスマートフォンでは、移動中でもメールをチェックできる、作業現場のタブレットからクラウド経由でバックオフィスに情報共有することも可能だ。さらにOSやアプリケーションを自宅でリモート操作可能なツールで、在宅勤務も可能になる。

 つまりネットにつながりさえすれば、場所はどこであれ作業できるという、「人中心」のワークスタイルになりつつある。

モバイルワーク時代の課題解決策

 ワークスタイルの変化により、時間と場所を選ばず仕事できるようになる。これにはネガティブな可能性もありうる。たとえばプライベートの時間もなく仕事をするハメになったり、サボり放題になったり、社内情報流出、プライバシー侵害といった危険性だ。こうした状況に陥らないためには、ルールとそれを守る手段が重要になる。

 それは労務規定見直し、情報端末やネットワークのセキュリティーなど、広い範囲に及ぶ。たとえば業務で利用する端末の紛失時、端末のデータを遠隔操作で消去するリモートワイプ、またはデータにアクセスできなくなるリモートロックをかけなければならない。

 こうした機能は通信キャリアも提供しており、MDM(携帯端末管理)の機能としても存在する。しかし、その成功率は非常に低く、ある調査によるとリモートワイプで7%という結果が出ている。つまり、リモートワイプというひとつの機能では、端末のセキュリティーを担保できないわけだ。

 レコモットの『moconavi』は、この問題を解決してくれる。

 「『moconavi』をタブレットで利用しているユーザーを調査すると、VDI(仮想デスクトップインターフェイス)またはRDP(リモートデスクトッププロトコル)を導入している企業は90%以上、MDMを導入している企業はほぼ100%です。タブレットをパソコンの代わりに使っていることがわかります」(東郷氏)

 タブレットをWindowsパソコンのように使っているとすれば、メール機能やセキュアブラウザー機能などは、『moconavi』の持つ機能と一部重複する。しかし『moconavi』はタッチパネル方式のユーザーインターフェイスに優れているうえ、端末にデータを残さないので安全という点が評価され、使われているのだ。

 スマートフォンでは、個人が所有するデバイスを会社のネットワークにつないで業務を行うBYOD(Bring your own device)と呼ばれるケースが少なくない。ほとんどの場合、企業支給のモバイルとBYODのスマートフォンが混在することになる。会社支給のタブレットやスマートフォンは、MDMによりデバイスにセキュリティーがかかっている。一方BYODのスマートフォンは、『moconavi』によって、データとアプリに対して会社支給端末と同レベルのセキュリティーが担保される。

 企業がモバイルを活用するエンタープライズモバイルは、デバイス管理、セキュアなネットワーク、デバイス証明書やワンタイムパスワードを取り入れた多要素認証などの認証基盤、そしてビジネスアプリケーション、といった要素から成り立っている。

 結局、ワークスタイルを場所から人に替えるには、いつでもどこでもビジネスアプリケーションが安全に使えることが大切だ。そのためにMDMによるデバイス管理やセキュアネットワークの実現、堅牢な認証基盤という手段が必要になってくる。

BYODにおけるMAMの優位性とは

 視点を変えてみると、仕事で使うアプリケーションについてMAM(モバイルアプリケーション管理)を導入すれば、使用するモバイルデバイスが会社所有か個人所有かを問わず、データのセキュリティーは担保できる。もちろん企業が所有しているデバイスは資産管理の一環としてMDMが必要だが、個人所有のデバイスについては所有者の考え方次第である。

 「BYODにおけるEMM(エンタープライズモバイル管理)とはMAMである、というのが私たちの考えです」(東郷氏)。メール、カレンダー、アドレス帳、セキュアブラウザー、ドキュメントビューアー、業務アプリケーションなどを、MAMで管理すればよい。デバイスが企業のものであれ個人のものであれ同じMAMのアプリケーションが入っていれば、単一の教育でデバイスを問わず使えるようになる。

 MAMはMDM系、セキュアブラウザー系、シンクライアント系、セキュアMAMに大別できる。MDM系はアプリなので操作性に優れるが、データが残るためリモートワイプが前提になる。セキュアブラウザー系はネイティブアプリに比べ、操作性はどうしても悪くなる。一方、シンクライアントはWindowsで自宅から会社のシステムにリモートアクセスするといった使い方の場合には、非常に適している。ただし、スマートフォンでは使いにくい。

MAM=その種類と特徴の分類
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 『moconavi』はセキュアMAMであり、端末にデータを残さずデータ流出の心配がないうえ、OSごとにネイティブのアプリを作り込んでいるので、使い勝手もよい。セキュリティーと操作性の両立を達成しているのが特徴だ。

 『moconavi』は「MAMはワークスペース」という考え方で設計されている。

MAM=ワークスペースという概念
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 プライベートでの使用では普段使っている端末、普段使っているアプリを自由に使える。企業内のシステムにアクセスするときには、『moconavi』にログインするとMAMワークスペースの画面になり、この中にメール、カレンダー、アドレス帳、セキュアブラウザー、ファイルサーバーといったアプリが存在する。このワークスペースの中で作業する限りデータは残らないので、企業配布のデバイスでもBYODでも使用可能だ。

 標準のアプリサービスの機能が豊富なのも、特徴のひとつ。カレンダーをとってみてもエクスチェンジ、ロータスノーツ、ドミノ、グーグルアップスなどを見ることができる。アドレス帳、メールもエクスチェンジ等さまざまな形式で使える。セキュアブラウザーはサーバーと連携してVPN(仮想プライベートネットワーク)なしでも社内に引き込むことが可能。また、セキュアブラウザー内でアドレス帳からメールアドレスを選択して元の画面に戻すようなこともできる。

 チャットやダイアラー機能により音声とも連携できるようになり、CRM(顧客関係管理)、拡張アプリ、ファイルストレージ、ドキュメントビューアーなどの機能を持っている。つながる先はクラウドか自社運用(オンプレミス)かを問わない。マルチデバイス、マルチOSに対応し、MDMやEMMとも連携する。

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株式会社レコモット