日経ビジネスオンライン Special 軽井沢を愛した作家・堀辰雄の終の住まい

知っとく情報コラム3 被害に遭ってからでは遅い! 「防犯住宅」の基本とは

家庭を狙う犯罪として最近では「母さん助けて詐欺」が問題になっているが、空き巣などの侵入盗は、今も昔も変わらず脅威の対象だ。留守宅の金品を持ち去るだけでなく、居住者に見つかった際は「居直り強盗」に変貌することすらある。マイホームや住まい手を守るため、防犯住宅の基本をぜひ知っておきたい。

5分かけても開かないと窃盗犯はあきらめる

警察庁のまとめによると、2013年の1年間に警察が認知した住宅の侵入窃盗(110番通報や警察官の巡回で発覚したもの)は、全国の合計で5万7891件。1日あたり約160件起きている計算になる。カギのピッキングによる大規模な被害が生じた10年ほど前に比べると減ってはいるが、そのリスクは現在でも決して低くない。

対策として、新築住宅の性能を示す「住宅性能表示制度」という公的な評価ルールが参考になる。この制度には主に窓やドアからの侵入防止対策がどの程度なされているかを審査する項目がある。1つのドアに2つのカギを設ける「ワンドア・ツーロック」や、窓ガラスの防犯ガラス化など、防犯建材の採用がその代表例といえる。

こうした防犯建材の目標性能は、侵入犯を「5分以上食い止めること」。案外、短い時間だと思うかも知れないが、この5分間が重要なのだ。

警察庁が侵入窃盗犯に直接・間接的に聞き取った情報などをもとに、犯罪心理をプロファイリングした結果によると、ほとんどの犯人は窓やドアが5分以上かけてもこじ開けられなければ、あきらめてその場を立ち去ってしまうという。

防犯ガラスは効果大 侵入者は窓から入る

窓ガラスを叩き割る、または焼き切る、ドアをバールでこじ開ける、カギをピッキングするなど、侵入窃盗犯の多くはかなり荒っぽい手口を使う。ピッキングの場合でも、カギの周囲にドリルで穴を開けるという手口もある(現在販売されているカギは、この手口への対策を済ませている)。

犯人が侵入に時間をかけたくない理由としては、まずこうした手口で必ず発生する不審音が挙げられる。変な音がずっと続いていれば、付近の住人が気づいて通報される可能性が高くなる。このため、なるべく早く住宅内部に潜り込みたい心理が働くわけだ。

玄関ドアについては、ワンドア・ツーロックが一般化してきた。現在、新築の際に特に効果が高いのは防犯ガラスの採用だろう。警察庁の2013年まとめによると、侵入窃盗犯の多くは窓から屋内に入っている。その比率は戸建て住宅の場合で58%、3階建て以下の共同住宅の場合で57%、4階建て以上の共同住宅の場合でも41%に達する。

防犯ガラスは、2枚のガラスの間に樹脂系の素材(中間膜)を挟んだもので、たとえ表面のガラスをたたき割ろうとしても、中間にある樹脂に粘りがあるため、短時間で穴を開けることが難しい構造になっている。

こうした防犯性能を高めた建材には「CPマーク」というステッカーが貼られており、防犯ガラスもその一つだ。玄関ドアなどについてもこのマークが目安になるので、建材を選ぶときの参考にするとよいだろう。

(池谷 和浩=住宅ジャーナリスト)

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