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シームレスに拡張できるクラウド環境が 日本企業にスピードと競争力をもたらす

――ハイブリッド クラウドとはどういうサービスなのでしょうか。

 今後、企業システムの多くがパブリック クラウド上に移行していくのは間違いありません。しかし、すべてのケースがパブリック クラウドになるのかと言われるとそれは“No”です。貴重なデータを社外に置きたくないとか、文化的に受け入れられないという理由もあるでしょう。また、システムの規模が大きくて、自前の方がコストメリットがあるという場合もあります。

 当社は15年間仮想化技術に取り組み、今では7割の市場シェアを握っています。データセンターのプライベート クラウドで利用されているのと同じVMware製品を利用しているvCloud Airのクラウドサービスであれば、プライベート クラウドとパブリック クラウドとの間の壁はありません。両方のクラウド環境をニーズに応じて1つのクラウドのように使い分けることができます。それがハイブリッド クラウドです。

――メリットはどんなところにあるのでしょうか。

プライベートとパブリックを「1つのクラウド」に
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 まずお客様にとっての選択肢が増えることです。プライベート クラウド上のシステムをvCloud Airに簡単に移行することができ、状況が変わったら元に戻すこともできます。必要に合わせてどちらのクラウドのメリットも享受することができるのです。新規事業を立ち上げるのに、vCloud Airでシステムを迅速に立ち上げ、軌道に乗ってきたら自社環境に移すといったことが容易にできます。

 もう一つは、これまで培ってきたスキルがそのまま使えることです。既に多くのIT部門はVMwareのスキルを持っていますから、新しい投資は必要ありません。アプリケーションのカスタマイズも必要なく、“ゼロ・タッチ”で移行できます。お客様はスキルとアプリケーションという、既存のIT資産をそのまま生かすことができるのです。

複雑なシステムだからからこそ vCloud Airのメリットは大きい。

――既に欧米では1年以上前から先行してサービスがスタートしています。どんな使われ方をされているのでしょうか。

 流通業などでは、コンピュータパワーのバッファとして利用されています。クリスマス商戦の時期などには計算量が急増し、瞬間的に大きな処理能力が必要になります。そんな時でもvCloud Airを利用すれば、ピークに合わせてコンピュータパワーを用意できます。もうインフラ整備にお金をかける必要はありません。

 2つ目はシステムのテストと開発への利用です。新しいサービスに対応してシステムを開発・テストしたりする時にvCloud Airを利用することで、すぐにIT環境を用意することができます。開発後は、データセンターに戻し、本番環境としてそのまま利用することができます。調達時間の短縮は、新規ビジネスの早期立ち上げにもつながります。

 3つ目の使われ方は、災害対策です。これが最も成功している利用事例と言えるかもしれません。

――どんな形で災害対策に利用しているのでしょうか。

安価でシンプルな災害対策サービスを提供
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 vCloud Airのサービスを開始する前は、7割のユーザーが災害対策用サイトを持っていませんでした。理由は費用がかかり過ぎるからです。2重の設備投資になりますからね。でもvCloud Airを用意しておけば、最短15分ですべてのシステムを災害対策用サイトで稼働させることができます。vCloud Airという“保険”に入っておくことで、システムダウンによる損失を最小限に抑えることができるのです。既に多くのお客様が利用されています。

――vCloud Airは日本の企業にも受け入れられると思いますか。

 日本では“ハイブリッド クラウド”が広く認知されています。システムも複雑でデリケートです。プライベート クラウドとパブリック クラウドの両方の良いところ取りができるvCloud Airは、日本の企業システムには最適です。

 ビジネスの海外展開を考えた場合にも、vCloud Airは強力な武器になります。お客様は、海外にあるvCloud Air上で、システムを迅速に構築でき、拡大や縮小にも柔軟に対応できます。先行きの予測が難しい海外展開に伴うシステム面でのリスクを最小限に抑えることができるのです。

 vCloud Airはインフラ高度化のための投資を抑えながら、日本企業の生産性を高め、ビジネスの競争力を高めることができます。だからこそ、アジアにおいては真っ先に日本でサービスを開始することにしました。ぜひご活用ください。

ヴイエムウェア株式会社