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【デジタルアーツ】守り切れないデータ・ファイル「後から消せる技術」が有力な対策に

企画書、設計データ、生産計画、品質データなど、ものづくりの現場では様々な情報がファイルの形でやりとりされている。いずれも不用意に社外に漏洩すると重大な問題を招く。だが、既存の対策技術では、重要なファイルを必ずしも守り切れていない。こうした問題を解決するソリューションが、デジタルアーツの「FinalCode」である。

本澤 直高氏
デジタルアーツ
エンタープライズ・マーケティング部 担当部長

日本経済新聞の2014年2月16日付朝刊1面に「企業秘密漏洩罰則厳しく」と題した記事が掲載された。この報道に対して、デジタルアーツ エンタープライズ・マーケティング部担当部長の本澤直高氏は、「秘密情報の盗難にあうと、被害者でありながら罰則を受ける可能性がある」と警鐘を鳴らす。実際に、最近になって日本の大手製造企業において、秘密情報が流出する事件・事故が相次いでいる。

本澤氏は、秘密情報の流出を、(1)サイバー攻撃やウイルス送信などの「外部からの悪意」、(2)誤送信や管理ミスなどの「人為的ミス」、(3)不正持ち出しなどの「内部の悪意」、(4)業務上の理由で取引先などへ渡した情報が流出する「間接情報漏洩」の四つに分類。このうち、「内部の悪意」と「間接情報漏洩」については、フィルタリングやファイアウォール、アンチウイルス、ファイル持ち出し制御など既存のツールでは防御が難しいと指摘する。

ファイルを後から消せる

つまり内部の悪意は、不正ではなく正規ルートで情報にアクセスするため、従来のツールでは防げない。一方、間接情報漏洩は社外での出来事なのでコントロールは一般的には不可能だ。「これらの対策として、記憶媒体を暗号化するツールもありますが、秘密でない一般情報を利用する際にもパスワードの入力を求められることになり、日常業務の利便性が下がってしまうという欠点があります」(本澤氏)。

図●「FinalCode 」の特長

こうした問題を解決するために開発されたのが、ファイル暗号化・追跡ソフトウェア「FinalCode」である。この製品の特徴を一言で説明すると「他者に渡したファイルを後から消せる」ことである。

「FinalCode」の主な機能は、ファイルの暗号化/復号化と、相手に渡したファイルの追跡である。さらに、相手ごとにファイルの利用方法を制御できる。例えば、印刷や編集を禁止したり、ファイルの開封可能期間や開封回数を限定したりといった制限をかけられる。さらに、ファイルを渡した相手がパソコンに保存しているファイルを削除することも可能だ。こうした機能は、ファイルを開封しようとするたびにサーバーと通信させる仕組みを利用して実現している。サーバーはオンプレミス(社内運用)のほかに、デジタルアーツが提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を利用することも可能である。

この製品の重要性を本澤氏は次のように訴える。「製造業にとって秘密情報の流出防止は喫緊の課題です。特に最近、事件・事故が増えている『内部の悪意』と『間接情報漏洩』について対策を打たなければなりません。そのための有力なソリューションが、『FinalCode』です」(本澤氏)。

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