日経テクノロジーonline SPECIAL

成長分野を見据えたスキルアップ制度でエンジニアの多様な働きかたを支える

設計開発の現場でいつまでも現役エンジニアとして技術に関わっていきたい。そうしたエンジニアの想いに対して、新しい職の在り方を提案する技術ソリューションカンパニーがテクノプロ・デザイン社だ。成長が見込める戦略分野を対象にしたスキルアップ制度や充実したキャリアアップ制度で、エンジニアの価値向上と自己実現をバックアップする。同社で技術部門を管掌する末吉氏と、研修を担当する瀧氏に話を訊いた。

―テクノプロ・デザインとはどのような会社なのですか?

末吉:テクノプロ・デザイン社は、機械、電気、電子、組み込み制御などの設計開発に特化した、技術ソリューション・カンパニーです。およそ5,000名のエンジニアをすべて正社員として雇用して、メーカーの設計開発部門を中心に派遣を行っているほか、請負、受託、技術コンサルティング、オフショアなどのサービスを提供しています。お客様の業種は、自動車、鉄道、航空、デジタル機器、家電、通信、エネルギー、メディカルなど多岐に渡っています。

株式会社テクノプロ
テクノプロ・デザイン社
技術部 部長
末吉 敏治 氏

当社のエンジニアの多くはキャリア採用での入社です。メーカーで働いていると昇進していく過程で一般にゼネラリストになることを求められますが、エンジニアとして最先端の技術や製品の開発に継続的に携わりながらスキルを高めていきたいと考える人も少なくありません。また、家庭などの事情があるにもかかわらず海外を含む遠地への転勤辞令によって仕事を続けられなくなってしまう場合もあります。そうした、エンジニアとしていつまでも現役で働きたい、という想いで転職されてきたかたが当社には数多く在籍しています。

数年後から先を見据えた技術を重点化

―設計開発の現場から市場の動向や変化をどう見ていますか?

末吉:業界として成長していると感じるのが自動車および自動車部品です。また、マーケットは自動車ほどには大きくはありませんが、エネルギー、メディカル、航空宇宙などの分野も伸びを感じます。どの業界も設計の上流工程を重視する「フロント・ローディング」の考えへと移行しつつあり、設計開発により多くの人材を必要としている状況です。

―そうした中で、設計や開発に携わるエンジニアはどのようなスキルを持つべきでしょうか。

末吉:当社では、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「技術戦略マップ」や経済産業省発行の次世代自動車戦略研究会の「次世代自動車戦略」などを元に、これからの成長分野をまとめた「テクノプロ・デザイン社 技術戦略マップ」という技術マップを独自に作成しています。このマップを元に、「3次元設計技術」、「CAE技術」、「インバータ技術」、「高周波回路技術」、そして「組込ソフトウェア」を戦略5分野として定めており、これらの技術スキルを身に付けるべきと考えています(図1)。

図1. テクノプロ・デザインでは独自の「テクノプロ・デザイン社 技術戦略マップ」を定め、その中の重要な5分野を「戦略5分野」として取り組みを重点化
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瀧:当社のお客様であるメーカー各社からも、戦略5分野に沿った技術分野でのニーズを頂戴するケースが増えています。また、開発手法としては、自動車業界を中心にモデルベース開発に取り組まれようとお客様が増えており、そうしたスキルを有するエンジニアの需要が高まっています。派遣先でのお客様のアウトプットに貢献できるように、エンジニアの皆さんには研修を通じてこうした技術スキルを高めてもらう取り組みを進めています。

エンジニアのスキルアップを目指す

株式会社テクノプロ
テクノプロ・デザイン社
技術部 教育研修課 次長
瀧 圭一郎 氏

―テクノプロ・デザインでは社内エンジニア向けにどのようなサポートを行っているのですか?

瀧:さまざまな取り組みを行っています。専門技術の研修では、先ほど挙がった「テクノプロ・デザイン社 技術戦略マップ」をベースにカリキュラムを組んでおり、経験ある社内のトレーナーが行う社内研修と、提携先の外部研修とを組み合わせて、会社全体として戦略マップに沿った技術の蓄積に努めています(図2)。キャリア採用で入社された方々にも、将来を見据えて、このような研修を受けていただくことになります。

図2. 外部研修も交えながら戦略5分野に則った研修プログラムを提供
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たとえば先ほど触れたモデルベース開発でいうと、モデルベース開発手法の基礎を学ぶカリキュラムだけではなく、モデルベース開発で使われることの多いMATLAB/Simulinkという開発環境の提供元であるMathworks社の協力をもらいながら、ツールを実際に使って開発手順を習得するハンズオン的なカリキュラムも用意しています。なお、カリキュラムにもよりますが、派遣先のお客様の許可を頂戴したうえで平日に研修を受けてもらうケースや、横浜、大阪、名古屋などに展開する当社の研修施設で週末に集中的に受けてもらうケースなどがあります。

末吉:自動車に搭載されるECU(電子制御ユニット)の制御ソフトウェアの量は、数年後には現在の10倍にも膨れ上がるとさえいわれています。だからといってエンジニアが10倍も働けるわけではありません。機能を数学のモデルとして記述して設計工程の上流で作りこんでいくモデルベース開発のような手法はこれからもますます重要になってくることは確実で、そのほかの分野においても戦略マップに基づきながら、エンジニアの皆さんをきっちりとサポートしています。

自己実現など多様な働き方を支援

―テクノプロ・デザインで働くメリットはどこにあるとお考えですか?

図3. 標準的な研修プログラムのほかに、エンジニア個々人に合わせたカスタマイズ研修プログラムも提供し、エンジニアのスキルアップと自己実現を支援
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瀧:いくつかのメリットが挙げられますが、ひとつが「自己実現」ではないかと思います。当社には、エンジニアが新しい仕事に挑戦したいという強い熱意を持っている場合に、会社側がカスタマイズした研修プログラム(図3)を組み立てるなどして全力で支援するという「自己実現制度」があります。実際に、メーカーでのプリンタ開発の経験を活かして当社に入社し、入社後も引続きプリンタ業界にて活躍をしていたものの、子供の頃から自動車の開発に携わりたかったという夢を求めてこの制度に立候補して想いを叶えた人もいます。これまで70名弱のエンジニアがこの制度を利用して、自分が本当にやりたかった仕事へのチャレンジを果たしています。

末吉:自分のやりたい仕事の業界に転職したり、あるいはフリーランスのエンジニアとして独立するなどの選択肢はもちろんあると思いますが、当社は常に1,000件以上のプロジェクトをお客様から受注していることもあり、やりたいことに対してもっとも近道を歩くことができると思っています。

また、スキルさえあれば、市場が縮小しつつある分野から成長分野へのシフトも容易です。たとえば家電業界で培ってきた画像処理技術を今度は次世代の自動車の運転支援技術へと生かすなど、成長分野の中でご自身の実力を発揮していただくことが可能です。エンジニアとしてチャレンジを続けていきたい皆さんに当社に興味を持っていただければ嬉しく思いますし、ともに働けることを願っています。

―ありがとうございました。

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