SPECIAL REPORT ものづくりの現場で小中学生がプログラミングに挑戦 「富士通パソコン組み立て教室」レポート富士通と富士通アイソテックは2016年7月30日、福島県伊達市にある富士通アイソテックで、小中学生を対象にしたパソコン組み立てとプログラミングの体験教室を開催した。参加したのは、小学校4年生から中学校3年生の児童・生徒とその保護者。子どもたちの熱気にあふれた当日の様子をレポートしよう。

最新の3Dプリンタやロボットを見学

 今回の開催日は土曜日で通常工場は休業だが、当日は増産のため、工場が稼働していた、そこで、組み立てが終わった子どもたちは、実際の生産ラインを見学することができた。

 富士通アイソテックの製造ラインでは、パソコンの場合5台ずつ必要となるパーツをピッキングして組み立てていく。この日組み立てを行っていた店頭モデルは統一仕様だが、ネット販売の場合は細かく仕様が指定できるので、1台ずつ別のパーツを使用することもある。このように仕様が異なっても使用パーツを間違うことがないよう、パーツをバーコードで管理している。

 組み立てスタッフはベテランが多く、多くのスタッフがどの工程でも担当できるという。そのため、急に1つのラインでスタッフが足りなくなっても、すぐに対処できる。

 子どもたちは、自分たちが組み立てた隣のラインで、同じESPRIMO FHシリーズの実際の組み立て作業を見学した。子どもたちはドライバーで組み立てたが、プロは電動ドライバーを使って次々にパーツを取り付けていく。自分で体験した直後だけに、子どもたちはその手際の良さに真剣に見入っていた。

地元モノづくりの一大拠点となっている広大な工場ラインの一角で、
実際に稼働するラインの雰囲気を感じながら組み立てを体験した。

 ライン見学の後は、別棟へ移動し、今度は親子で最新の「金属溶融3Dプリンタ」と「精密加工用組み立てロボット」を見学した。

 見学した金属溶融3Dプリンタは、富士通アイソテックが現在開発中の製品で、金属ワイヤーをアーク放電によって溶かし造形し、最終仕上げは従来の切削加工で行う。これまで金属パーツを造形するには、立方体の金属塊から削り出すのが一般的だった。そのため、成形には無駄が多く、加工にも長い時間を要する。この金属溶融3Dプリンタを使うことで、無駄になる部分を大幅に削減して、ランニングコストを低減することができる。溶接用の金属ワイヤを材料に使うことで、既存の製品よりも、最大10倍のスピードで造形できるのも特長だ。

開発は、ほぼ2人の社員で行ったという「金属溶融3Dプリンタ」。
同社社員の創造力と技術力の高さがうかがえる。

金属溶融3Dプリンタの内部。
金属溶接でも用いられるアーク放電の技術を応用して成型する。

金属溶融3Dプリンタでの造形と仕上げ加工後のパーツ。
子どもたちは、 説明、デモンストレーションの後、
作成されたパーツを手に取り、関心深げに眺めていた。

 もうひとつの精密加工用組み立てロボットは、微細なネジなども正確につまんで組み立てを行うことができるロボット。人の手ではつまむのも困難な小さなネジを瞬く間に所定の場所にはめ込んでいく。その様子に、子どもたちの目は釘付けになっていた。

精密なパーツを組み立てる「精密加工用ロボット」。
子どもたちは、その緻密で正確な動作に見入っていた。

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