経営イノベーションフォーラム RPA時代の幕開け〜AI・ロボティクスにより異次元の生産性革命が始まる〜

元金融業界の風雲児が挑むRPAビジネス

ロボットの活用でオフィス業務が一変する日

人は創造的活動に集中

UiPath株式会社 代表取締役CEO(最高経営責任者) 長谷川 康一氏

 「前職で取り組んだ業務改革の一環としてロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)に出会い、その革新性に計り知れない可能性を感じたのです」と語るのは、UiPathの日本法人で代表取締役CEOを務める長谷川 康一氏だ。

 同氏は、アーサー・アンダーセン、ゴールドマン・サックス証券、バークレイズ証券などで活躍した、業界では名の知られた人物。バークレイズ証券時代にはアジア最高情報責任者(CIO)を務め、アジア全体で1万人の部下を従えた。その華々しい経歴を投げ打って長谷川氏が参画したUiPathは、英国発のRPAベンチャーだ。ベンチャーとはいえ、業界をリードする主要RPAベンダーの1社に数えられ、世界で200社に導入実績がある。

 日本を世界の中でも最重点市場と考えるUiPath社は他の主要RPAベンダーに先駆けて、2017年2月24日に日本法人を設立。長谷川氏をCEOに迎え。わずか3人体制で新たなスタートを切ったのである。

 長谷川氏はRPAにどんな可能性を見いだしたのか。それは、技術の進化によってRPAが定型業務(ルーチンワーク)を広範にわたり圧倒的なスピードでカバーできるようになった上、人に代わって複雑な業務にも対応し始めたことだと言う。

 「例えば、R P Aが売上システムやWeb、メール、エクセル、Citrixなどに次々アクセスし、これまで半日かけてまとめていた月初の前月売上集計レポートを、ほんの数分足らずで作り上げるといったことも可能です。これで人がやるべきことは、それを基に販売戦略構想を練るなど創造的な活動に集中できます」と長谷川氏は語る。これは夢物語ではなく、すでに欧米の先進企業では実現されている業務風景だ。

メガバンク、大手企業複数社が導入へ

図 UiPath社のRPAソリューションの3つの特長 図 UiPath社のRPAソリューションの3つの特長  なぜそうしたことが可能になるのか。RPAが様々なシステムや技術と連携することが可能になったからだ。とりわけUiPathのRPAソリューションは、メインフレームやSAPなど基幹業務を担う既存システムとも連携が可能で、そのデータを取り込んで計算、チェック、照合作業などを自動化することが可能だ。「ロボットがコンピュータ画面上のデータ項目を認識するため、スクリーンレイアウトが変わっても必要なデータ項目を自動的に追認できるのです」(長谷川氏)。

 もちろん、AIやコグニティブなどの最新技術との連携も続けていく予定だ。そうなれば、手書き書類のデジタルデータ化が進むほか、ワークロードの推移を予測検知することも可能になる。

 同社のソリューションの特長はそれだけではない。部門レベルの導入から全社的な大規模導入まで対応する高い柔軟性・拡張性を備え、統合的な管理機能も充実している。つまりスモールスタートではじめ、徐々に使用領域を広げられるわけだ。

 さらに使いやすさも大きな特長だ。「インタフェースは直感的でわかりやすい。エンドユーザー主体で開発・利用する自動化が可能です。もちろんI T部門のサポートを受けて」と話す長谷川氏。これにより、業務を知る現場担当者が、スピード感をもって業務改革を推進していけるわけだ。

 こうしたメリットが着目され、国内でもメガバンク、大手広告会社、大手企業複数社がUiPathのRPAソリューションを導入しつつある。狙いは働き方改革の推進や収益力の向上等だ。競合他社と差別化を図り、RPAを軸として、次世代を見据えた業務改革に取り組んでいるという。

 UiPath社は日本のRPAのリーディングカンパニーとなることを目指し、人員の拡充やサポート体制を強化していく。「日本法人の陣容も2017年中に20人規模まで増強を予定しており、またUiPath Academyという無料オンライントレーニングも日本語で提供しはじめた」と長谷川氏は意気込む。

 ロボットの活用でオフィスワークの生産性は劇的に向上する。UiPathはそのためのRPAソリューションの提供を通じ、次世代に向けた社員の創造性の発揮、企業の本質的競争力強化に貢献していく考えだ。
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