人気グルメサービスRettyのAI開発ケーススタディ(前編)50万円で実現するAI活用法

  • Writer : MOTOKI HONMA
  • Data : 2017/12/14
  • Category : 業務改革

時間も人材も足りない——
ゼロからスタートしたAI基盤開発

さて、そのような経緯で2015年の秋に取り組みが始まったのだが、その当時、社内には第三次AIブームの最新の技術の進化を追いかけている者は一人もいなかったと樽石氏は当時を振り返る。

そのため、開発に当たっては調査や研究に大きな時間を割く必要があったが、社内のエンジニアは日々の仕事で手一杯。そこで、樽石氏は、インターン生の活用を思いつく。

「何か新しいことをやろうとする時にまず直面する壁は、それを行う時間やリソースをどうやって捻出するかということです。今回のケースでは、弊社が創業時から積極的にインターン生を受け入れてきたこともあって、学生に協力してもらうことにしました。そして、インターン生を獲得するため、東京大学の近くにサテライトオフィスを期間限定で設置。サテライトオフィスといってもコワーキングスペースの一角を借りただけなので、それほどコストをかけた訳ではありません。それでも、やはり大学から近いというのは魅力的だったらしく、数多くの学生を集めることができました」(樽石氏)

そして、社内エンジニアが務めるメンターの下で、インターン生自らがAIの手法を考え、実際にプログラムを組み、その成果を発表。それに対する社内からのフィードバックを受け、改良していくという方法でプロジェクトを進めていったのである。

結果的にこの方法が功を奏し、社内のエンジニアとインターン生が提案した62のアイデアの内、36の案が実際にプロジェクトとして動いたという。さらに、その中から実現できそうな17案に絞られ、最終的に10の機能が実用化されたのである。