働き方改革研究所に聞く、働き方改革の現状と課題〜株式会社チームスピリット 代表取締役社長 荻島 浩司 氏(後編)

  • Writer : MIKIHIKO NOMOTO
  • Data : 2017/12/8
  • Category : デジタル活用、働き方改革

現状の働き方の可視化が第一歩

ーーやり方がわからないという企業に対して、アドバイスはありますか。

まず、現状の働き方を見える化することが重要で、一番最初にやらなければならないことだと思います。銀行などでは、ストップウォッチでどの作業にどれくらい時間がかかるかを計る業務量調査を行うことがありますが、一時的な調査であり、すべての作業に対して業務量調査が行えるわけでもないので、無駄でしかありません。それよりも、TeamSpiritのようなツールを使って、出社退社、経費精算などの日常業務を記録し、働き方を見える化していけば、残業が多い原因やどのような働き方をすればよいかが見えてくるはずで、しっかりとした分析を行わなくても、さまざまな労働改善のアイデアが生まれてきます。

また、他の社員がどのような働き方をしているのかを日次で把握することも重要です。これまでは、年に一回の人事評価や面接でしか社員の働き方をチェックできていませんが、TeamSpiritでは毎日の働き方がチェックでき、成績のよい社員がどのような働き方かを見て参考にすることができます。

ーーTeamSpiritにはSNSの機能もありますが、SNSを使うことでどのような効果が出てくるのでしょうか。

TeamSpiritでは、出社退社時にSNSで今日行うことや行ったことを簡単に投稿することができます。これを全社で共有することで、社員ひとり一人が注目され、困ったときにはアドバイスを受けられると感じるだけで、意識が大きく変わると思います。社内SNSを導入して、コミュニケーションを活性化しようとしても発言する人が決まっていて盛り上がらずに失敗に終わったという話をよく聞きますが、出社退社時にひと言書くということを決めていけば、自然とコミュニケーションが活性化していくと考えています。

ーーTeamSpiritで働き方改革に成功した事例があれば、紹介してください。

いくつかの導入事例をHPで公開しているので、参考にしてもらいたいですね。成功した会社を参考にして、それらの会社に遅れずについていってほしいと思います。成功事例には、大きく分けて2つがあると思います。

1つは、TeamSpiritでプロセスやステップを整理できて業務改善や働き方改革につながったという例で、もう1つはベンチャー企業に多いのですが、勤怠管理や経費精算で内部統制が実現され、工数管理で働き方の可視化ができて社内の意識が変わったという例です。それに加えて、原価管理などの仕組みを使い、各社ごとにさまざまな取り組みが行われていますが、基本はその2つが柱になっていると思います。

ーー最後に、今後、働き方改革を行おうと考えている企業にメッセージをお願いします。

環境の変化が激しくなっている中で、これからは、現状肯定や今を守るだけでなく、変化に挑戦していくことが重要です。我々は、企業の競争力はどのようなタレントを集められるかによって生まれると考えて、従業員を活性化させるためのツールを作り、最低限の労力で情報を入れられるようにしています。

働き方をキッチリと見えるようにすることで、その先に多様性への対応や、働き方改革の実現が付いてくるのではないでしょうか。我々は、「変化に挑戦するすべての企業と従業員の成功に貢献する」というのがミッションとなっており、そのためのお手伝いを今後も続けていきたいと考えています。

チームスピリットと働き方改革研究所の活動に今後も注目していきたい