クリエーターの働き方って変わりましたよねクリエーターをつなげるクラウド利用〜株式会社SELFISH ART DIRECTOR 北村 大輔氏(前編)

  • Writer : SEBASTIAN KUBO
  • Data : 2017/12/21
  • Category : デジタル活用、働き方改革

イメージを共有することで
作業効率とクオリティーをあげる

完成図の共有ができていない作業は、効率が悪くスタッフへの負荷が多くなってしまうと北村氏は指摘する。

「僕と社長だけが共有できても、他のスタッフが共有できなければ結局またやり直しになってしまうんです。だからどんなイメージなのかを先に決めて動いていきたいなと当時は思っていました。だって、徹夜したくないじゃないですか?やり直しで(笑)」

そこで、イメージを共有するためにパソコンを使ってイメージを制作することにしたという。

「まずは社長のイメージを1回、絵にすることにしました。絵の段階で、ここは違う、ここはあっていると確認してそのあと動く。当たり前のことなんですけどね。パソコンを使って絵にするだけで、みんなのイメージが共有できるという事は、デザイン会社に入ったことがなくてアパレルからスタートした僕には画期的でした」

しかし、当時はデスクトップが主流で、お店に立ちながら事務所に戻って作業をする繰り返しだったという。

「まだ、事務所のMACがG3だったんですよ、モニターも別置きで。家に帰るとG4があるんですけど営業時間中に家まで帰るのはめんどくさくて事務所で作業するのですが遅いんです。作業中に落ちたりもよくしてました。営業後はデータはMOにコピーして家で作業する。けど、コピーするのに時間がかかるんですよね。今みたいにデータを外付けのハードディスクを持ち歩いたりできないので、一度自分のPCに落としてから作業する、これが以外に時間がかかるんです」

まだ、ノートPCも普及していない当時の作業環境は、自分が作業環境に移動するのが当たり前だったという。

「紙のデータにしてもWEBのデータにしてもデータサイズの大きなものはメールで送れないんです。光回線なのですが今みたいに無線Wifiなんてなかったですし、USBポートに挿すポケットWifiみたいなものも遅かったですからね。それはデザイン会社に転職してもそうでしたね。MO入稿やCD ROM入稿が普通で今みたいにデータ入稿の時代が来るなんて思ってみなかったですからね。」

デザイン会社に転職後、WEB、紙のデザインを同時に担当することになり、サーバーのありがたさを知ったという。

「アパレル時代からパンフレットやDMのデザインなどは、ちょこちょこ作っていたんですが、本格的なデザイン会社に就職した時に、初めてWEBを作るようになって、サーバーにデータをアップするとみんなが見れるってすごい!って思いましたね。入稿もないですし、データファイルやPDFをサーバーにアップロードすると、みんなが共有できる。これって画期的なことだなと感じたんです。作業しながら電話でクライアントと相談できるので、わざわざ相手のオフィスにいかなくてもイメージの共有ができるんですよね」

実際には細かい打ち合わせでクライアントには会っていたが、移動の時間がなく作業が出来るのはアパレル時代と比べるとかなり作業効率が上がったという。しかし、各スタッフ間のデータ共有、OSをまたいだ作業はまだ難しかったという。

後編は、デバイスやテクノロジーを活用した北村氏の働き方について聞いていく。