IT技術の発展で取り払われたテレワーク導入の障害――
それでも取り組まない企業に待ち受けている未来とは?

  • Writer : Motoki Honma
  • Data : 2017/10/23
  • Category : 業務改革

IT経営戦略の専門家が語る
スマートデバイスとテレワークの未来

巷では「AIが進化すると人は仕事を奪われるのではないか?」という話題をよく耳にするが、「AIが入ってきたら人は余計忙しくなるのでご安心を」と夏野氏。

「つまらない仕事は全部AIがやってくれる結果、ディシジョンする仕事に人は寄っていく訳です。そうなると同時に様々なことを判断しなければいけませんし、そのタイミングはいつやってくるかわからないので、忙しくなるはず。そうなると必然的に働き方はテレワークになります。また、人がコミュニケーションを行うと当然意見の違いが出てきます。その中で、他人を説得したり、意見をまとめるために皆が知恵を絞ることで、アイデアが生まれ、イノベーションにつながっていくのです。これはAIには生み出せません。そして、テレワークの根本的な価値はコミュニケーションの充実。イノベーションを生むためにも、テレワークは必要不可欠だと言えるのです」

インタビューの最後、テレワークやモバイルワークに活用しているデバイスが今後どう進化していくのか尋ねると「30年以内に電脳通信が実用化されるのは間違いありません。これでデバイスから脳に情報がダイレクトに伝送される世界が実現するのです。デバイスを意識せず、何かわからないことがあれば、頭の中にネット検索結果が浮かぶようになります」との答え。

この結果、コミュニケーションの場で物事の説明や証明が不要になり、いきなり本質的な議論ができるようになる。そうなると人には、知識や情報量ではなく、「imagination(想像力)」と「creation(創造力)」が求められるようになるのは想像に難くない。

これら2つの“ソウゾウ”力を発揮するためには、物理的に会社に座っていることを要しない。むしろ、非日常な環境にいる時や、何気ない移動の瞬間にひらめくことが多いだろう。そう考えても、働き方がテレワークにシフトしていくのは必然なのである。

IT経営戦略の専門家が語るテレワークを実践してみてはいかがだろうか?