人材不足に悩む地方企業が
女性や関東関西の優秀人材を「リモート活用」

  • Writer : 株式会社Waris
  • Data : 2017/11/20
  • Category : 女性活用、テレワーク

女性が働きやすいように柔軟な環境を構築

小原さんは、なぜ女性に着目したのだろうか。

「地方の中小企業で、しかも特定のスキルを持った人材を確保することが難しいというのがベースにあります。それなら地域のお母さんに助けてもらえばいいと思いついたんです。もともと女性の能力の高さは、実感していましたから。ずっと以前に女性を採用したとき、図面が完成して終わりではなくて、間違いがないかしっかりチェックしているのを見て大変感心しました。なんて、きめ細やかな仕事ぶりなんだと。だから、女性を積極的に登用したいとずっと考えていたのです」

現在、コイシの従業員のおよそ半数が女性。しかも、子育て中の人が多く、フルタイムでバリバリ働くことは難しい。そこで、一人ひとりのライフスタイルに合わせて自分でシフトを組めるシステムを導入。子どもの参観や行事、急な病気などでも「お互いさまの精神」で休みを取りやすい雰囲気があるという。さらに、フレックスタイムや在宅勤務、子連れ勤務なども取り入れて、育児と両立しやすい環境づくりに力を入れている。

子連れ勤務を認めたきっかけを聞くと、創業してすぐの30年近く前までさかのぼるという。「当時は2間の県営住宅が自宅兼事務所で、女性の従業員は夏休みなどに子連れで来ていたから。制度というより、社風かな」とおおらかに話す小原さん。「人間が作ったルール(就業規則)より、自然のしくみ(親の本能)で、子は守るべきだと思うんですよ」。

現在、コイシの拠点は5つ。大分市の本社のほか、福岡県北九州市と那珂川町、大分県国東市の事務所や営業所などを常時「WebEX」でつなぎ、いつでもオンラインで話ができるようにしている。普段からWebEXを利用して朝礼を行ったり、打合せをしたり、在宅勤務にも対応しているのだという。

海を見渡せる北九州開発事務所で、WebEXを使って本社スタッフと会議中

北九州事務所に取材に伺った際も、本社の女性がパソコン上で3D図面を示しながら業務内容を説明してくれたり、別の事務所の方を次々に紹介してくれたり。遠隔の不便さは、全く感じられなかった。

パソコンの画面上で資料を見ながら、打ち合わせをすることも多い