国内大手6社が総力を挙げた活用加速を約束。パートナーエコシステムの拡充で、より安心して使えるDB基盤へと進化したOracle Exadata

入念な準備を経てEngineered Systemsの積極展開を開始した東芝

東芝インダストリアルICTソリューション社
統括技師長の山口晶嗣氏

満を持してOracle Exadataの取り扱いを開始したのが東芝だ。同社の山口氏は、「これまで入念に準備を進めてきました」と明かす。

「十分なノウハウを蓄えたうえでお客様にご提供するために、まず自社内でOracle Exadataを積極的に活用するところから始めました。当社の基幹システムで採用したほか、製造現場では生産ラインの管理にも使っています。また、従来は専用機を使っていたデータウエアハウス(DWH)をOracle Exadataに移行しました。既存データとの構造の違いから苦労した部分もありますが、今は安定して稼働しており、従来の40倍の検索性能を発揮しているケースもあります」(山口氏)

東芝は現在、「IoE(Internet of Everything)」という新たなコンセプトの下、サービス/ソリューションの提供に力を注いでいる。山口氏は、「東芝というとモノのイメージが強いかもしれませんが、現在はさまざまなサービスを柔軟に提供していきたいと考え、IoT(Internet of Things)やIoEにも積極的に取り組んでいます」と説明。今後は、「特に膨大なデータを処理して新たな価値を生み出す技術やノウハウへのニーズが高まる」(山口氏)と考えており、その領域への取り組みを加速させる。

それに際して重要となるのが、Engineered Systemsをはじめとするオラクルのデータ活用ソリューションだ。山口氏は、「オラクルと東芝の協業関係は長く、30年以上にわたってオラクル製品を扱う中で膨大なノウハウを蓄積してきました。それらを結集し、今後はEngineered Systemsをお客様に積極的に提案していきます」と意気込みを語った。

NECはEngineered Systemsの一次サポート対象を大幅拡大し、
トータルな活用を全面バックアップ

NEC
クラウド・プラットフォーム事業部事業部長代理の森山由紀氏

NECで長年にわたってオラクル製品を担当してきた森山氏は、累計170台以上のOracle Exadataを販売した実績を披露しつつ、「当社はオラクルが業界に先駆けて提供する新たな機能を積極的に使いこなしていこうと、非常に高いモチベーションで取り組んでいます。例えば、Oracle GoldenGateを使ったデータベース移行やOracle Big Data Applianceとの連携、OracleBig Data SQLの活用もご支援しています」と最新の取り組みを説明した。

NECはこれまで、数多くのミッションクリティカルなシステムに対してOracle Exadataの一次保守サービスを提供してきたが、2016年8月にはその対象をOracle Big Data ApplianceやOracle Exalytics、Oracle Exalogic、Zero Data Loss Recovery Applianceにまで拡大。これにより、「複数のEngineered Systemsを組み合わせた場合も当社がトータルにサポートできるようになり、お客様にますます安心してEngineered Systemsをお使いいただけるようになりました」と森山氏は胸を張る。

さらに、森山氏は「今後は、当社が今年7月に発表したAI(人工知能)や分析エンジンなどの技術『NEC the WISE』を組み込んだビッグデータ活用基盤の提供にも力を入れていきたい」と話しつつ、そこにおいてもオラクルのEngineered Systemsが重要な役割を果たすことを説明。「NECが一次保守サービスを提供することにより、安全/安心で効率的な社会を実現し、お客様やオラクルとともに、今後も社会インフラの一翼を担っていきたい」と抱負を語った。

Oracle Exadataを活用した高信頼システムの
構築を強みとする日立製作所

日立製作所
産業・流通システム事業部エンタープライズパッケージソリューション本部本部長の安達博幸氏

日立製作所の安達氏は、かつて同社が約1億件のマスタデータを5000万件に集約するDWHを構築した際の苦労話を披露しつつ、「その当時にOracle Exadataがあれば、おそらく何の苦もなくプロジェクトを遂行できたことでしょう」と振り返った。そのうえで、「現代では、基盤システムのアーキテクチャはオラクルのような専業ベンダーに任せ、当社のようなシステムインテグレーターは、それらをよりよいかたちで組み合わせて、お客様に最適なソリューションを提供することが重要となってきています」と自社の役割を説明した。

日立グループは現在、オラクルのパートナーネットワークにおいて最上位のDiamondレベルに位置付けられており、Oracle Exadataに関しても豊富な導入実績を誇る。安達氏は同社の強みとして「信頼性の高さ」を挙げ、「特に金融機関などでは高い信頼性が要求されるため、Oracle Exadataと各種オラクル製品を組み合わせることによって高信頼性を実現しています」と話した。

なお、日立製作所は先頃、IoTプラットフォーム「Lumada」を発表した。同プラットフォームにおいて“データを保管する仕組み”は大きなウェイトを占めており、「大量のデータをスピーディに処理することが必須となるため、Oracle Exadataなどの製品をうまく組み合わせて、ソリューション全体に関してオラクルとも協業しながら提供していきたい」と抱負を語った。

オラクルとタッグを組んだ「Project SAMURAI」で、
SI力の一層の向上、最良のパートナーシップ構築に努める富士通

富士通
グローバルSI技術本部本部長代理の粟津正輝氏

富士通における“SI力向上”をテーマにオラクルとの協業について説明したのは、同社の粟津氏である。粟津氏が初めに紹介したのは、両社のSI協業プロジェクト「Project SAMURAI」だ。同プロジェクトは、「現状の課題解決を図ること」と、「近未来の両社のあるべき理想的な姿を描き、それぞれのテクノロジーを結集した未来価値の創造」を目的としたものである。

技術情報整備の具体的なアウトプットの1つとして紹介されたのが、標準化されたOracle Exadataに関する各種ドキュメント(設計書、構築手順書、運用手順書など)である。

「導入のハードルを下げるために、Oracle Exadataに関するドキュメントを社内で作成して広く共有しています。富士通グループがかかわるOracle Exadataのプロジェクトでは、ほぼ全てでこのドキュメントを活用し、安定した稼働を実現しています」(粟津氏)

また、トラブル未然防止策を目的としたOracle Databaseの構成監査ツール「ORAchk」の普及/展開活動のほか、人材育成としてオラクルと共同で開発した「ハンズオンキット」を用いた実践的スキルの向上に向けた取り組みも進めている。

粟津氏は最後に、「お客様に安心してご利用いただくために、今後もProject SAMURAIも通じてオラクルとの協業関係を深めながら、皆様のビジネスに貢献していきたいと思っています」と話してリレーセッションを締めくくった。