連載レビュー Ruby biz Grand prix 2016 Vol.2  「Ruby Biz Grand prix 2016」大賞はクラウド請求管理サービスMisocaとオンライン求貨求車サービスのハコベル

荷主と運送業者をマッチングし安価で迅速な運送を実現

ラクスル株式会社
ハコベル エンジニア
蟻塚正樹氏

ラクスルは、同名のネット印刷通販を提供する企業として知られているが、今回受賞したサービスは、オンライン求貨求車サービスの「ハコベル」である。ラクスルが、印刷会社の印刷機が空いている時間を埋めることで安価にサービスを提供するように、ハコベルも空いているトラックを活用することで、安価に迅速に運送サービスを提供する。

荷主と運送業者を直接マッチングすることで中間マージンをカットでき、双方にメリットのある価格でサービスを提供。オンラインで運送会社に一斉に情報提供するので、平均4分という短時間でマッチングができる。さらにハコベル エンジニア 蟻塚正樹氏は、「中小や個人の運送業者に初めて頼むのは不安があると思いますが、ハコベルなら評価の仕組みがあるので、安心して頼めると好評です」と語っている。

輸送にあたっては、運ぶ物によって必要となるトラックやドライバーが異なり、その時の天気や道路の状態なども異なるため、そのマッチングロジックは複雑だ。「たとえば雪の日は注意が必要ですし、順番に配送していくような場合は、効率的なルート検索なども必要となってきます。リアルな世界では、机上では予想もつかないさまざまな課題が起きるので、それに対応するのに頭をつかいますね。逆に言えば、そういうリアルな課題を解決することで世の中をもっとよくしたい、と考えるようなエンジニアには、魅力的な仕事だと思います」(蟻塚氏)

※ 2016年6月2日までのマッチング時間中央値(ラクスル調べ)

民泊やライドシェアなど消費者同士のマッチングビジネスで拡がるシェアリングエコノミーを、ビジネス領域へと拡大した点が評価された。

リリース1カ月前に言語を変更この速さはRubyだからこそ

ラクスル株式会社
執行役員 CTO
泉雄介氏

実はラクスルがハコベルの開発を始めたときの開発言語はPHPであった。2015年8月のことである。しかし、10月末に問題が発生。そのまま開発を続ける選択肢もあったが、蟻塚氏は「長い目で見ると、今この時点で開発言語を切り替えておくしかない」と判断。泉氏に対し、「開発言語をRubyに切り替えたい」と持ち掛けた。ハコベルのパブリックリリースは12月と決まっており、残された時間が約1カ月という時期である。

泉氏は、「12月で間に合うならいいよと言ったところ、やるというので任せました。1カ月でできたのは、やっぱりRubyだったからでしょう。エンジニアが楽しくプログラムでき、ゴールに最短でたどり着くことができる。他の言語でもできたかもしれませんが、そこにパッションがあったかというと、ちょっと疑問です」と語っている。

同社のビジョンは、「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる。」であり、泉氏は、「この仕組みを変えるところが、エンジニアの仕事だと思っています。たとえば運送業で言えば、下請け構造により現場の人の処遇がよくないという現実がある。それをハコベルのようなしくみでユーザーと現場をダイレクトにつなぎ、古い業界を変えていきたい。当社はそれをまじめに実現させている会社です。リアルな世の中をもっとよくしたいというエンジニアの方にぜひ参加してもらいたいと思っています」と語った。

ラクスル株式会社(ハコベル)の詳細はこちら

お問い合わせ

Ruby biz グランプリ実行委員会 島根県

http://rubybiz.jp

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