ディップ 次世代事業準備室 dip Al.Lab 室長 進藤 圭 氏

しくじり先生が語る
ウチでも明日から始められる!」
働き方改革

ディップ
次世代事業準備室 dip Al.Lab 室長

進藤 圭

特別講演

 求人情報サイト「バイトル」を運営するディップでは、生産年齢人口の減少が進む日本で今後、顧客に提案するビジネスモデルの1つとして“ITによる働き方改革”に着目、まずは自社でRPA導入のプロジェクトを立ち上げた。しかし責任者となった進藤圭氏は「その際に3つの失敗をしました」と自身の“しくじり体験”を振り返る。

 まず1つめが、単にRPAを使って働き方改革を目指すという言い方では“あなたの仕事は無駄が多い”と言っていることにもなりかねず、結果、従業員にそっぽを向かれることとなった。進藤氏は「従業員が気持ちよくなるような言い方、例えば“帰宅時間が1時間早くなる”といったコンセプトの見せ方が重要です」と強調する。

 2つめの失敗が、他社の成功事例をそのまま適用した結果、自社では運用ベースに乗らなかったことだ。「RPAには開発型、オンプレミス型、クラウド型とありますが、当社ではクラウド型を選択しました。自社の身の丈にあった方法で進めることが肝要です」と進藤氏は続ける。

 そして3つめの失敗が、RPAの適用対象としてROIが大きい業務を選んだことだ。「ROIの大きい業務は、結果が見えるまでに時間がかかります。現場主導で進める場合には、小さく始めて短期で成果が出る業務を対象とすべきです」と指摘する。

 こうした失敗を経てディップでは、RPAを適用した3業務で年間480時間の削減に成功、コスト効果は96万円で、今後も残り110業務への展開を進めていく。

 「RPAやAIによる働き方改革は、少子高齢化が進む日本に残された成長戦略の1つです。未来をつくるためにもぜひ一歩踏み出していただきたいと思います」(進藤氏)

GEヘルスケア・ジャパン 製造本部 Brilliant Factoryプロジェクト長 田村 咲耶 氏

デジタル化が変える社員の働き方
〜Brilliant Factoryがもたらしたもの

GEヘルスケア・ジャパン 製造本部
Brilliant Factoryプロジェクト長

田村 咲耶

特別講演

 デジタル・インダストリアル・カンパニーへのシフトを加速するGEは2016年、450ある工場の生産性を高めるサプライチェーン改革の一環として、“Brilliant Factory”へのチャレンジを開始した。Brilliant Factoryとは、デジタル時代におけるサプライチェーンの生産性向上を目指すもので、GEヘルスケア・ジャパンの田村咲耶氏は「リーン生産方式の基本のもと、デジタルや先進技術を活用して新しいモノづくりを目指す取り組みです」と説明、全世界で7つあるBrilliant Factoryのショーケースの1つに選ばれた日野工場の取り組みから、生産性向上のための3つのポイントを紹介した。

 1つめが“Lean×Digital”で、田村氏は「まずリーン生産方式をベースとした標準化ができていなければ、デジタルも全く使えません」と強調する。2つめが“Fast Works”で、小さく始めて失敗したら方向転換をすること、そして3つめが“GEMBA”で、現場が効果を実感して楽しめること。田村氏は「それが現場主導で改善が進むことにつながります」と続ける。

 こうした取り組みの結果、日野工場では、これまで2交代制だったあるラインの勤務体制が、生産量は同じのまま、1勤務体制に移行することができた。また全事業部での製造リードタイムを最大で65%短縮、さらに圧倒的に早くデータが集まるようになったことで、品質問題の解決までにかかる時間も70%以上、削減することができた。

 「今後も日野工場での活動を継続していくとともに、ここでの学びをGEの全工場、さらには産業界全体にも広げていきたいと考えています」(田村氏)

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