事例研究・バリューアップ術

ビル再生をとっかかりに街の魅力を高める

コミュニティーをデザインする三井不動産の「31 VENTURES」事業

2018/04/25
事例研究・バリューアップ術

建築確認を申請

企画に当たったリビタ賃貸事業本部企画推進グループチーフコンサルタントの綾村恭平氏は、「三井不動産から相談を受けてデューデリジェンス(投資先の価値やリスクなどの調査)を行った。1980年2月完成のいわゆる旧耐震建物だが耐震性能に問題ないことが分かった」と説明する。用途変更するため、改修に当たっては建築確認を申請した。

1階には飲食テナント、2階にはシェアハウスとオフィスの利用者が使えるラウンジを配置した。2階の一部と3〜5階については、建物の南側をシェアハウス、北側をオフィスとして区切った。

電気系の設備は交換した。建物内部に新たな階段を設けて動線を確保したうえで、シェアハウス部分とオフィス部分はセキュリティーゾーンを分けた。

シェアハウスはリビタが運営する。コンパクトな12室を設けた。シャワールームやトイレ、洗面、キッチン、ランドリーなどの水回りは共用とした。

オフィスは三井不動産が運営する。7区画を用意した。共用のミーティングルームは予約して利用できる。入居に当たっては三井不動産の審査を経ることになる。

コンパクトなシェアハウス。12室を設けた。人形町という場所柄、入居者の年齢層は平均が約40歳と高い。地方に自宅がありながらウイークデーのみ居住するといった利用者もいるという。広さは約12〜30m2で、坪単価は1万6000〜3万円(写真:リビタ)

コンパクトなシェアハウス。12室を設けた。人形町という場所柄、入居者の年齢層は平均が約40歳と高い。地方に自宅がありながらウイークデーのみ居住するといった利用者もいるという。広さは約12〜30m2で、坪単価は1万6000〜3万円(写真:リビタ)

ベンチャー企業向けのスモールオフィス。机や椅子、照明などの什器(じゅうき)は全て用意しており、入居した日からすぐに仕事に専念できるようにしている。広さは約17〜29m2で、坪単価は約2万9000円だ(写真:リビタ)

ベンチャー企業向けのスモールオフィス。机や椅子、照明などの什器(じゅうき)は全て用意しており、入居した日からすぐに仕事に専念できるようにしている。広さは約17〜29m2で、坪単価は約2万9000円だ(写真:リビタ)

1階には人形町の人気イタリアン「トラットリア・コルディアーレ」が入居する。人形町の街とBEAKER 日本橋人形町をつなぐコミュニティー的な役割も期待している(写真:リビタ)

1階には人形町の人気イタリアン「トラットリア・コルディアーレ」が入居する。人形町の街とBEAKER 日本橋人形町をつなぐコミュニティー的な役割も期待している(写真:リビタ)


文:村島 正彦

併せて読みたい
併せて読みたい