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森川亮氏オススメ ビジネスに効く! 年賀状コミュニケーション

元LINE社長で、新事業「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏。「デジタルの申し子」というイメージとは逆に、本人は大のアナログ派だ。年賀状を大切にしていて、毎年300枚を贈るとか。そんな彼にビジネスでのアナログコミュニケーションの重要さを語ってもらった。

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eb動画メディアのC CHANNELをやっていて、その前にもLINEを立ち上げたりしているので、デジタル人間のように思われているようですが、結構アナログ派なんです。ずっと音楽をやってきたのですが、ピアノ、ドラム、サックス、クラシックギターとアナログ楽器ばかりやってきましたしね。

 年賀状だってかなり書いていますよ。会社で出すのは約3000枚。プライベートでは毎年300枚は出しています。多いのはテレビ局時代の仲間ですね。100人くらいになるかな。普段は会わなくなったけど、年賀状だけはずっと贈り合っています。私より上の世代はSNSをやっていないし、LINEのIDも分かりません(笑)。ネットがこれだけ普及しても、彼らとアナログでしかつながっていないことが、貴重な感じがしますね。

 受け取った年賀状を見ていていいなと思うのは、毎年アップデートされる中で、その人の幸せが見えることです。「ああ、アイツも子どもが生まれたんだ」とかね。逆に「コイツ、まだ独身だな」っていうことも…(笑)。

 どれだけデジタル技術が進化しようと、アナログコミュニケーションは絶対になくなりませんね。デジタルは「情報」を伝えることには優れていますが、「気持ち」を伝えることができない。年賀メールをもらっても、誰がどんなメールを送ってくれたか、あまり覚えていないはずです。でも、年賀状なら印象に残る1枚というのがある。例えば、ある社長が相撲取りにふんした写真入りの年賀状なんてホントに面白かった。体格のいい方なので、あまりにも似合っていて忘れられませんね(笑)。

会社で出す年賀状はビジネス一色ではつまらない!
脳

科学の研究でも、アナログ情報の方がより記憶に残ると聞いたりします。情報も大切だけど、人の感情を揺さぶるような感動の方が情報より強く求められていると思いますね。私は、誰かに感謝の気持ちを伝えたいとき、手書きのお礼状を贈るようにしています。メールでは本当の気持ちが伝わらないから、仕事で助けてもらった人に気持ちを伝えるには、手書きのメッセージを贈ることをお勧めしますね。

インタビュー

 最近は仕事の依頼でも、メールなら分かるのですが、LINEやFacebookメッセンジャーで送られてくることがあります。これは正直困りますね。会ったことのない人から、メッセンジャーで送られてもね…。だから断るということはないのですが、やはり印象は良くありません。

 実務上はデジタルで問題ないとは思いますが、「情報は伝えました。以上」ではなく、ビジネスで関係を結ぶ過程では、お互いを知ることや、気持ちを伝えることが非常に重要になってきます。そんなときにアナログコミュニケーションが大きな意味を持ってくるのです。私はかなり昔からコミュニケーションをずっと重視していて、基本はキャッチボールだと思うんです。つまり、相手が受け止められるボールを投げなくてはいけない。どうしたら、ちゃんと受け止めてもらえるボールを投げられるのか、これを考えてきたのです。例えば、文字にはしにくい気持ちを伝えるにはどうすればいいのか…。LINEスタンプもそんな発想から生まれたんですよ。

 年賀状も単に「あけましておめでとう」だけではなく、イラストやひと言メッセージがあることで心が温まるし、気持ちが伝わる。個性を出すなら、年賀状をデジタルと連動させるのも面白い。QRコードを入れて、それを読み取ると動画のごあいさつメッセージが流れるなんてどうでしょう。

 とにかく、年賀状は気持ちを込めて贈るのが基本だと思いますね。若い人は年賀状を書くことを面倒に感じるかもしれない。それも少し分かるんです。でも、そんな面倒なことほど大切だと言いたい。特にビジネスにおいては、面倒なことをやれる人、やれる会社が成功するのだと私は思っています。

ビジネスに年賀状が効くワケ
若手ビジネスパーソンへの年賀状アドバイス
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詳しくは郵便年賀.jp
20代の自分へ

20代というと、ちょうど筑波大学に通っていた頃です。あの頃は周りに何も無くて自然環境は抜群なんだけど、若い時って自然をあまり楽しめないですよね(笑)。でも、自分と向き合う時間がすごく多くて、深く考えるのが習慣になったのは良かった。深く思考をしないと何も見えてこないですからね。あの頃の自分へメッセージを送るなら、「今の自分には何もないけど、そうして自分と向き合う時間が、将来必ず意味を持ってくるから、しっかり向き合っておきなさい」と言いたいですね。

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