僅差の2次調理審査を制したのはリーガロイヤルホテル 「レストラン シャンボール」

 ハイレベルで競われた2次調理審査の結果、見事最優秀賞に輝いたのは、リーガロイヤルホテル(大阪北区)のメインダイニング「レストラン シャンボール」チーム(シェフ/村上智彦氏、ソムリエ/池田大亮氏、アシスタントシェフ/高橋賢明氏)。

リーガロイヤルホテル(大阪北区)のメインダイニング「レストラン シャンボール」チーム(シェフ/村上智彦氏、ソムリエ/池田大亮氏、アシスタントシェフ/高橋賢明氏)

「今回は、チーム力を最大の強みにしようとコンテストに備えて全員で力を合わせて準備を進めてきました。感無量です」と話す、シェフの村上智彦氏。
 村上氏は、日本人にオーストラリア食材の魅力をどのように伝えるかを考え、指定食材以外の食材も自ら探し、取り入れることで料理に奥行きを出したという。さらに、魅力的な食材=料理とワインとの最高の組み合わせ、斬新なプレゼンテーションに挑戦した。

 このように、今後業界で活躍が期待される若手シェフやソムリエたちが、これまで使ったことがないオーストラリア産プレミアム食材を発見し、新たなアプローチを考え、その魅力を実感する機会となったことは、このコンテストの大きな意義でもある。

リーガロイヤルホテル 「レストラン シャンボール」オーストラリアの海の恵み グレートバリアリーフと桜海水の泡レモンマートルの香り

 たとえば、前菜の「オーストラリアの海の恵み グレートバリアリーフと桜 海水の泡レモンマートルの香り」は、オーストラリアの豊かな海で獲れたアワビ、サーモン、エビの味わい、食感を生かしつつ、日本の食材や季節とのコラボレーションを試みた一品。“塩レモン”をイメージして、オーストラリア産のハーブ・レモンマートルの爽やかな風味を加えた海水の泡を、審査員の目の前で添えるというプレゼンテーションが魅力的だった。さらに、オーストラリアワインの銘醸地の一つで、西オーストラリア州マーガレット・リヴァー産のシャルドネ「ピエロ シャルドネ」とのマリアージュは、贅沢な海の幸の味わいをいっそう際立たせ、芳醇な一体感を生み出した。

リーガロイヤルホテル 「レストラン シャンボール」オーストラリアの大地の恵みと秋 仔羊背肉のロースト セップのプラリネとアーモンド 栗とバジルのミルクレープ ぶどうの燻製

 またメインの「オーストラリアの大地の恵みと秋 仔羊背肉のロースト セップのプラリネとアーモンド 栗とバジルのミルクレープ ぶどうの燻製」は、オーストラリア産仔羊のジューシーでやわらかい食感、ミネラル感がある味わいをシンプルに引き立たせるため、ナッツの香ばしさや燻製ぶどうの香りをアクセントにした。熟した果実の香りやバニラ、スパイス香などを持つ赤ワイン、「ジョン・デュヴァル・ワインズ プレキサス シラーズ グルナッシュ ムールヴェードル」が濃厚ながら清涼感の残るマリアージュを生み出す趣向だ。

 一方、惜しくも最優秀賞は逃したが、ほかに4チームが入賞を果たした。

優秀賞  Best of Australia「ザ・プリンスタワー東京  ブリーズヴェール」
Best Aussie Beef or Lamb賞「セルリアンタワー 東急ホテル」
イノベーション・プレゼンテーション賞「RUBBY JACK’S STEAKHOUSE & BAR」
料理とワインのベストマリアージュ賞「リゾートトラスト エクシブ京都 八瀬離宮」

「情熱を持ったシェフの皆様によって斬新なコンセプトが練られ、オーストラリアのプレミアム食材の魅力を最大限に表現する組み合わせや調理法が生まれました。クリエイティブな料理と、それを最大限に引き出すワインとのマッチングには大きな感銘を受けました。今回体験されたオーストラリアのプレミアム食材とワインの品質と美味しさ、食材とワインの組み合わせ、調理法など、今回の新たな発見を職場の方々やお客様にお伝えください。そして、これからもその先駆者として、革新的メニューを開発し続けていただきたいと思います。」と、ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使は強い印象を残した参加チームの挑戦をねぎらい、若手シェフ、ソムリエの今後の活躍に期待をこめた。

 最優秀賞に輝いた「リーガロイヤルホテル レストランシャンボール」をはじめ、各チームが、豊かな大地、海からもたらさせるオーストラリアの食材のおいしさや特徴を知り尽くしたうえで、“それを日本でどのような形で伝えれば良いか”を綿密に考えてコンテストに挑んだことが、このコンテストのレベルの高さにつながったと言えるだろう。

審査委員の山下春幸氏

「オーストラリア食材の魅力を表現するだけでなく、日本の食材とのコラボレーションや、和食との共鳴感も印象的でした。オーストラリアと日本は、ますますボーダレスになってこれからもすごい料理が出てきそうな期待感がありますね」と、山下春幸氏。

審査委員長の坂井宏行氏

 審査委員長の坂井宏行氏は、「それぞれの料理を食べ、ワインを飲んでいると、オーストラリアの土地の香り、風景がイメージできる。皿の中に、見事にオーストラリアが表現されていました」と話した。

 食材の個性と味わいを生かし創造性とイノベーションに満ちた料理、ワインとの新たなマリアージュは、オーストラリア食材の新たな可能性を見せてくれた。今回のコンテストを通じて、レストランではオーストラリア産プレミアム食材を使った魅力的な料理が提供される機会がさらに増え、一般消費者の関心が高まることも期待される。さらに、豊かな食体験の場としてオーストラリアを訪れるきっかけともなるだろう。
 日本における“Taste of Australia”のムーブメントは、ますます注目を集めそうだ。